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生駒の新市立病院:市長、再度必要性訴え「救急医療体制を改善」--市議会委 /奈良

 生駒市の新病院設置問題で、市議会新病院設置特別委員会(井上充生委員長)が9日、開かれた。県医師会の塩見俊次会長らが、前回の参考人招致で新病院設置計画に否定的な考えを示したのに対し、山下真市長は「新病院が2次救急病院の輪番制に加わることで、ぜい弱な救急医療体制が改善される」と述べ、必要性を改めてアピールした。

 市によると、昨年度、15歳未満の救急搬送拒否が計171件あり、このうち「小児医療は専門外」を理由に拒否したケースが46%(80件)だった。また、重症以上の患者の救急搬送拒否は225件で、このうち満床を理由に拒否したケースは25%(56件)だった。山下市長は「新病院には小児科を設置し、病床も210が予定されている」と説明した。

 また市は、11日に開会する6月定例市議会で、新病院設置に関する条例案が可決されれば、医師会を含めた運営協議会を設置する方針を示した。【石田奈津子】

毎日新聞 2009年6月10日 地方版

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