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東海経済

【流行−ing】

女性のふんどし

2009年06月10日

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愛知県豊田市の通販会社「ミュー」が販売しているパンドルショーツ。和風柄が人気だという

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●人生変える?締め心地

 女優の宮沢りえさんがカレンダーで「ふんどし姿」を披露して話題になったのは20年前。以来、日の目を見なかった女性用ふんどしが、最近になって若い女性に脚光を浴びるようになってきた。元祖・Tバックと言えなくもないが、なぜうら若き女性が、ふんどしを締めるのか。(岡崎明子)

 愛知県内に住む主婦(28)は、1年ほど前からふんどしを愛用している。ショーツだと肌がかぶれ、悩んでいたところ、友人からプレゼントされたのがきっかけだった。「着けていないみたい。本当に楽なんです」。早速、2枚を買い足した。
 女性用ふんどしを国内でいち早く売り出したのは愛知県豊田市の通販会社「ミュー」。「パンドルショーツ」という名前で、06年に販売を開始した。パンドルはフランス語で「垂れる」の意味だという。
 「男性用はあるのに、なんで女性用は無いんだろうと思ったのがきっかけです」と刈茅聡社長。和風の花柄や総レースなど、女性でも抵抗感なく受け入れられるデザインは、女性社員4人が試着を繰り返し、約半年間かけて開発した。
 当初は、月30枚ほどの売り上げだった。しかし、昨年、女優の益戸育江さん(高樹沙耶さんから改名)が愛好者であることをテレビで告白すると、一気に月3千枚が売れるヒット商品に。現在も平均して月1千枚が売れるという。
 購入の中心は20〜30代。「飛行機に乗るとき、リンパ節が腫れない」などの感想が寄せられている。価格は3千円前後で、3月には東京・新宿の伊勢丹でも販売が始まった。
 下着メーカー最大手ワコールの子会社「ウンナナクール」も、昨年12月に「ななふん」の名前で販売を始め、これまでに約8千枚が売れた。ターゲットは18〜24歳で、予想の3倍の売り上げという。小川直子営業部長は「『ふんどしは男性用』という既成概念が、今の若い女性には無い。自分が快適なものが一番と考えるのでは」と分析する。
 同社は、女性用ショーツに使うサテン地などで作った男性用トランクスも販売している。下着の世界でも男女のボーダーレス化が進行中?
 ということで、次回は「男性用ブラジャー」を紹介します。

 女優・益戸育江さんの話 一緒に温泉に行った友人にぜひにと勧められ、1年半前から愛用しています。あまりにも着け心地がよくてびっくり。日本文化の素晴らしさを再認識しました。女性の大切な所に触れるわけですから、化学繊維より麻や綿の方がいいはず。リンパの流れも止めないため、以来、体調もいいです。ふんどしの語源は「運通し」とか。皆さんもつけてみたら、人生変わるかもしれませんよ。

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