このページのトップです。

ここからメインコンテンツです。

在学生の皆さまへの HEADLINE NEWS : 2009 年

人権を尊重し情報倫理を遵守した自覚と誇りを持った行動を期待します

学生のみなさんへ

                                                           立命館大学 学生部長

 京都教育大学の事件については、当該大学としての対応、警察による捜査がおこなわれているところですが、このような事件は、真理を探究し人間として成長する場である大学において起こってならないことであり、非常に遺憾な事態であると受け止めています。本学としてはその推移を見守り、本学においてその教訓を汲み取り、学生の皆さんの教育に生かしていくべきであると考えています。

 このような中で、本学学生がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)・mixiのなかで、事件に対する不適切かつ被害者の人権を侵害するような個人的見解を投稿しましたが、その内容をめぐって、当該学生ならびに立命館大学へ厳しい意見、批判が寄せられています。これらの学生については、大学として本人を指導中です。
 上記行為は、「事実にもとづかない、個人の意見や憶測、ならびに伝聞情報」を、インターネットを通して不特定多数の人々に示すことによって、他者の名誉や尊厳を傷つけ、人権を侵害したものであり、許されるものではありません。
 大学における学習は、物ごとの本質を見きわめ、情報や事柄について正確な理解と批判の眼をもつために、事実の確認と情報の精査に基づいて考察を行い、見解を明らかにするという姿勢と実践的な力を身につけることであり、このことが大学における「学び」の基本です。今回の本学学生の行動は、最高学府に学ぶ学生としての姿勢が問われるものであるといわざるをえません。

 また、今回批判の対象となったmixiを含め、インターネットは、今日の社会において利便性が高く、迅速な情報の交換が行えると同時に、発信内容の社会性や信憑性についての個人責任が問われるメディアです。学生の皆さんは、個人責任を前提としたメディアであるインターネットの性格を深く理解するとともに、個人情報の漏えいや悪用などの危険性を伴なっていることを認識しなければなりません。

 今回の一連の事態に対して、立命館大学は、学生のみなさんに倫理観や人間の権利や尊厳を守ることの重要性について「大学で学ぶことの意味」として問いかけたいと考えています。

 学生のみなさんには、一人ひとりの言葉や行動、情報発信が社会的責任を負っていることを自覚し、立命館学園の構成員としての自覚と誇りを持って行動をするよう期待するものです。

                                                                       以 上

ここからサブコンテンツです。

ここからフッターです。