• お問い合わせ
  • 番組について
カテゴリ

生き物

  • 皆様からの妙案
  • ご近所のその後
2003.06.26 放送

野良猫 増えて困ったニャン

増えすぎた野良猫が引き起こすトラブルに住民からの苦情が後を絶たない。フン害や尿のニオイ、庭を荒らす、ゴミ置き場を荒らす…など被害は多岐にわたっている。何とか解決をと意気込む住民たちだが、その前には法律のカベが立ちはだかる。保健所は法的根拠が無いため猫を捕獲する事が出来ない。また住民が手荒な方法で捕まえると「動物愛護法」で虐待と見なされ場合によっては懲役刑も。まさに万策尽きたかに見える野良猫問題、住民が平和な日常を取り戻すために自分たちでできる妙案は?

専門家ゲスト:井本 史夫さん(獣医師) 加藤 由子さん(エッセイスト)
 

お困りご近所

埼玉県川越市野田町2丁目の皆さん

野良ネコの被害に頭を悩ませているのは埼玉県川越市野田町2丁目自治会の皆さん。東京に通うサラリーマン世帯を中心におよそ450世帯が暮らしている。野良猫が増えたのは10年ほど前。野良猫のたまり場に近い家々では、フン尿、鳴き声、庭荒らしなどに悩まされている。さらに子供たちの遊び場である公園の砂場も、ネコのフン害により昨年撤去されてしまった。住民はそれぞれ猫よけ対策を行ってはいるものの効果はいまひとつあがらず、お手上げの状態だ。

野良猫トラブルの実態
今回は川越市野田町2丁目の野良猫トラブルの実態を清水さんがリポート。フンや尿の強烈なニオイ、発情期の鳴き声などに加えて、飼っていた鳩を食われたり、公園の砂場が埋め戻されたりと様々なトラブルが起きていた。

妙案その1

猫の習性を利用した対策
〜横浜市戸塚区〜

野良猫のトラブルを解決するには、まず我が家に近づけないこと。そこで猫の習性を利用した様々な猫よけ法をご紹介。横浜市戸塚区の斉藤達男さんはトゲ状の猫よけ(市販品)を利用。ポイントはその置き場所。猫が塀を飛び越えるときに足場となる場所に置くことで被害をゼロにしたという。さらに同じ地区に住む加藤キヨ子さんは、園芸用の灰を畑にまくことで猫が来なくなったという。「猫はキレイ好きだから汚れるのが嫌いでは・・・」と言うのがアイデアの原点だが、専門家によると毛並みを整えているときに灰が口に入る違和感を嫌っているのかも知れないとのこと。

妙案その2

効果抜群!猫よけ法
〜群馬県水上町〜

「犬のフン害」でお世話になった阿部正さんから効果抜群の猫よけ法があるとの知らせが寄せられた。竹やヒノキ、杉や笹の葉などを炭窯で蒸し焼きにし、抽出した液体にレモンバームや唐辛子を入れてブレンドした秘薬。これを猫の通り道に蒔くと猫が嫌いなニオイがするため、近寄らないと言う。また効果を上げるためには猫のフン尿を徹底的に取り除きニオイを消すことがポイント。さらにこの液体をタオルなどに染み込ませると効果が長続きするという。
「猫よけの秘薬」作り方、使い方はこちら!!"

妙案その3

住民も猫もにっこり
〜横浜市磯子区〜

野良猫を追い払うことなく地域の住民で飼ってしまおうというのが横浜市磯子区で行われている「地域猫」活動だ。活動は地域住民のボランティアが中心となって行われる。ボランティアはエサやフンの始末などをきちんと管理し、同時に不妊去勢手術を行う。現状より増やさず、野良ネコが自然に淘汰され、適正な数に減るのを待つというもの。エサ代や手術費用は町内でバザーなどを開きまかなっている。6年間から取り組みを始めた磯子区のある地域では、十数匹から4匹までに減らすことに成功した。