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人模様:非暴力説くチベット活動家--テンジンドルジェさん

 「非暴力が暴力に勝利すれば、世界はがらっと変わる」。チベット難民2世の民主活動家、テンジンドルジェさん(29)が初来日し、早稲田大学(東京都新宿区)での講義やシンポジウムで非暴力抵抗活動の重要性を語った。

 国際組織「スチューデント・フォー・フリー・チベット」(本部・米ニューヨーク)の事務次長を務め、07年4月、チョモランマ(エベレスト)ベースキャンプで「西蔵独立」の横断幕を掲げた。「高度な自治」を求めるダライ・ラマ14世の“抵抗勢力”と目されることもあるが、「大きな誤解。チベット人は最も重要な『非暴力』で一致している」と否定する。「チベット人同士、多様な意見があるからこそ民主主義ではないですか」

 暴力で制圧できるのは暴力だけ。非暴力こそ最大の武器--。インターネットなどを駆使しキャンペーンを展開する。

 いつか帰れる日が来たら? 「どんなに貧しくても、父母の地で暮らしたい。辺境の貧しい子供に勉強も教えたい」【藤田祐子】

毎日新聞 2009年6月8日 東京夕刊

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