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【レポート】

米国人の遅刻に関する調査結果が発表に - "あり得ない言い訳"トップ10とは

2007/05/22

渡邉利和

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米CareerBuilder.comが「業務への遅刻に関する調査」という面白いリポートを掲載しているので紹介したい。それによると、回答した従業員の16%が少なくとも週に1回は遅刻していると回答したとのこと。また、回答者全体の1/4(25%)は、遅刻の言い訳として嘘の理由を答えたと回答している。この調査は2007年2月15日〜3月6日に、6,823名の従業員と2,591名の上司(hiring managers)を対象に行なわれたもの。

米CareerBuilder.comの人事担当バイス・プレジデントのRosemary Haefner氏は、「従業員にとってもっとも大切なのは、まず企業の文化やポリシーに関して学ぶ時間を取るべきだということだ。44%の上司は、やるべき仕事を時間内に高い品質で完了していれば、従業員が始業時間に遅刻したとしても気にはしないと回答している。もちろん、決まりに対して厳格な上司はもっとたくさんいることになるのだが。実際、1/5(20%)の上司は、年に2〜3回の遅刻で解雇を検討すると回答している。重要なのは、"あなたの雇い主"がどう考えているかだ」という。

一方、主な遅刻の理由については、31%の従業員が交通状況を挙げたという。また、16%が"二度寝"を、8%が子供の学校の支度に時間を取られたことを理由に挙げた。このほかよくある理由には、「長時間通勤」「忘れ物」「気分が悪い」などが続く。

男女別で見ると男性のほうが遅刻しにくい傾向があり、現在の仕事に就いて以降遅刻したことがないと回答した割合は、男性が41%なのに対し、女性は37%に留まった。また、理由に関して嘘をつく割合も男性のほうが少なく、女性28%に対して男性は22%だった。

上司に関しては、聞かされた遅刻の理由について疑ったりしない人が多数を占めるが、どんな理由でもまず信用しないと回答した人も27%いたという。

また、上司に聞いた「部下に言われた"あり得ない遅刻の言い訳"トップテン」は、以下のとおり。

  1. 誰かにつけられていたので、振り切るのに街中走り回った

    ※ ストーカー? 自動車通勤の話らしい

  2. 飼い犬が911をダイヤルしてしまい、警官に"ホントは何があったのか"について事情聴取を受けた

    ※ 911は日本の110や119に当たる緊急ダイヤル

  3. 彼女が怒り狂って私の下着を全部切り裂いてしまって……

    ※ コメントなし ^^;

  4. 起きてみたら耳が聞こえなくなっていて……

    ※ 意味不明

  5. 今朝は気分がノらなかったから

    ※ 日本ならこれが多そう

  6. 昨夜は一晩中徹夜で神と対話していました

    ※ 熱心な信徒ならあり得るのか?

  7. アライグマが玄関から通勤用の靴を盗んでいってしまったので

    ※ 野良犬ではないらしい

  8. 強力接着剤のせいかと思うが、目がどうしても開かなかったので

    ※ 救急車呼びましたか?

  9. ローションを顔に塗ろうとしたら鼻に指が入ってしまい、鼻血がでました

    ※ 女性限定?

  10. 赤信号で止まったら売春婦が車に乗り込んできて……妻に見つかったら面倒なことになると思い動転し、つい車から降りてしまいました

    ※ 車は捨ててきたってこと?

なお、この調査は米国内の民間企業の18歳以上の従業員と上司、人事担当者を対象にオンラインで実施されたものだという。

米国内での調査であり、日本の状況とは大きく異なる点も多い。言い訳にも社会状況や文化の違いが感じられる部分もある。しかしながら、「上司のタイプを見極め、仕事さえちゃんとしてれば少々の遅刻は不問に付されるのか、絶対許されないのかを把握しておくべき」というアドバイスは日本でも有効だと思われる。

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