海上自衛隊第1術科学校(広島県江田島市)に入校中の3等海曹(当時25歳)が昨年9月、15人を相手にした格闘訓練中に死亡した事故で、海自警務隊は週内にも、訓練に立ち会った教官(39)ら4人を業務上過失致死容疑で広島地検に書類送検する方針を固めた。
3等海曹は事故当時、海自の特殊部隊「特別警備隊」の養成課程に所属。海自呉地方総監部の事故調査委員会の中間報告などによると、08年9月9日、教官2人が立ち会った連続格闘訓練で、あごを殴打され同25日に死亡した。3等海曹は同課程を辞退し、2日後に別の部隊に異動する予定だった。【寺岡俊】
毎日新聞 2009年6月9日 東京夕刊