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2009年6月9日(火) 19:30 |
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サワラの数増やせ、稚魚放流へ
瀬戸内を代表する魚サワラの数を増やそうと香川県は毎年、サワラの人工育成に取り組んでいます。
先月、人工授精したさわらがまもなく放流を迎えますが実はすべての稚魚には標識となるマーカーが付けられています。 先月11日瀬戸内海の小豆島沖でサワラの人工授精が行われました。 捕獲したメスの卵にオスの精子をかけて受精させます。 卵は4日後に孵化しました。 その後25日が経過した9日、サワラの稚魚は体調4cmまで大きくなっていました。 確保した受精卵80万個のうち稚魚に成長したのは17万尾です。 その17万尾すべてにマーカーと呼ばれる標識がつけらています。 特別な液体の中を泳がせて体の一部にだけ色を付けます。 放流した魚がどれくらいの割合で捕獲できたか、確認するためです。 これまでの調査では、サワラの漁獲量のうちマーカーがついたサワラの割合が徐々に増えているといいます。 センターには漁業者が訪れていました。 稚魚を持ち帰り海上のいけすで約2週間、体長が10cmになるまで育て放流します。 香川県のサワラ漁獲量は放流などによって一時回復したものの4年前から減少しています。 一尾でも多くのサワラを瀬戸内に返す地道な努力が続けられます。 サワラの放流は6月下旬から始まります。 屋島栽培漁業センターでは12万尾のサワラの稚魚を放流するといういことです。
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