【パリ福原直樹】パリのピカソ美術館で9日、画家ピカソによる素描約30点が描かれたスケッチ帳(時価推定約11億円)が盗まれていたことが分かった。警察は、警報装置が作動しなかったことなどから、プロによる窃盗事件とみて調べている。
調べによると、スケッチ帳は同館1階のガラスケースに展示されていた。9日朝、係員が紛失に気づいた。ケースに鍵はないものの特殊な器具がないと開けられないという。8日夜の閉館以降の犯行と見られる。
スケッチ帳には、ピカソが1910~20年代に描いたクレヨン画が残されていた。同館にはピカソの絵やデッサンなど1900点以上が収められている。
毎日新聞 2009年6月10日 10時37分