【新潟】長岡市の山中で飼い主に捨てられ、長岡署に拾得物として届けられたアフリカ原産のケヅメリクガメ1匹が、同市の寺泊水族博物館に引き取られ、22日から常設展示されることになった。
同館によると、カメは体長12センチ、体重300グラム。生後1年半程度で、ヨモギやバナナなどをよく食べ、健康状態も良好という。
飼い主だった同市内の20代男性が同市上樫出の山中に、同種のカメ2匹と、オーストラリア原産のフトアゴヒゲトカゲ4匹を捨てた。今月3日以降、地元住民がトカゲ4匹とカメ1匹を相次いで拾ったが、トカゲは飼育が難しいため引き取り手が見つかっていない。
寺泊水族博物館は00年に不正輸入されたインドホシガメを国の委託で飼育している。
青柳彰館長は「本来は最後まで面倒を見るのが飼い主の責任。展示を通じ、行き場のない生き物の行く末を考えるきっかけにしてほしい」と話している。【五十嵐和大】
2009年5月22日