日本郵政グループの職員による郵便貯金の横領や窃盗などが昨年度に計33件発覚し、今年度も5月までの2カ月間ですでに8件発覚したことが9日、分かった。参院総務委員会の集中審議で総務省が質問に答えた。
日本郵政などによると、郵貯事業を運営するゆうちょ銀行や窓口業務を行う郵便局会社で発生。窓口で受け取った現金を着服したり、金庫から抜き取る手口が目立つという。今年度は被害金額が1億円を超える可能性がある横領も発覚したというが、まだ警察には告訴はしておらず、日本郵政の広報担当者は「現在調査中」と話している。【中井正裕】
毎日新聞 2009年6月10日 東京朝刊