自分のアトリエを持ちたいんです
今の家に満足していますか、と尋ねてみた。
「不満はないんですけど、できれば引っ越したいですね(笑)。というのは、自分のアトリエを持ちたいんです。僕は絵を描いたり、粘土細工やミニカーを作ったりするのが好き。そう、手を動かすことが好きなのかな。紙粘土をこねはじめると、ご飯を食べることも忘れて20時間以上没頭していたこともあります。え、紙粘土で何を作るのかって? 裸婦像です(笑)。そんな作業ができる20畳ぐらいのアトリエがあれば嬉しい。ヌードモデルが横たわるスペースがあればいいんです(笑)」
沢村さんの今の住まいはほとんどの部屋が絨毯なので、そこがアトリエとして使うには不満だという。
「絨毯を汚すといけないと思って気を使うから思い切った作業ができないでしょ。だからアトリエは土足で上がれる1階にあって、庭と続いているようなイメージかな。多少汚れても表の庭に掃きだしてしまえばいい(笑)」
「土とつながっている家に憧れます。普段、土と接する機会ってないじゃないですか。僕の実家は鹿児島の市街地にあって、決して田舎ではないんだけど、幼い頃はいつも土いじりをして遊んでいました。やっぱりどこか自然に接した生活を欲しがる自分がいるんでしょうね」