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『log-in』
新しい日本のモノ作り
『人』
著名人が「MADE IN JAPAN」に対する想いを語る
『物』
世界基準となる「国産傑作の新定番」を紹介
『職人』
職人が作り出した「モノ」に秘められた「MONOがたり」を追う
放送作家、脚本家など多彩な才能で一歩先の発想を見せる小山薫堂が語るメイド・イン・ジャパン。
和を生活に取り入れる薫堂流のアソビ方とは?
「セレクトライフの感覚で和を取り入れると楽しい」
「僕はあまり日本製とかメイド・イン・ジャパンを意識することって無いんですよね。“和のデザイン”は、現代の生活の中に取り入れてもなかなか使いにくいし、作法から入ろうものなら大変。興味を持った物をより深く知ろうとする時に作法は必要ですが、最初はもっと表面的なことからでいいと思うんです。まず自分の色に染めて遊んで、楽しむことから始めるのがいいと思いますね。僕の場合、自分の好みや使い心地の良さで選んでいくと、自然と日本製の物が多くなった感じ。無理をしないで自分の生活に合った物を選ぶ……セレクトライフっていう発想ですね」
◎小山薫堂が愛用する普段使いの「和」アイテム
玉子ケース
「ミキモト真珠」の革職人の方が作った革製の取っ手付き玉子ケース。「職人さんが究極の美しいカーブを革で作りたいということで(笑)。伝統で遊ぶってこういうことなのかなって思いましたね」
蕎麦猪口&マグカップ
普段事務所で使用されている蕎麦猪口は九谷焼。和柄のコースターと併せて使用している。色目も鮮やかな愛用のマグカップは金沢にある「須田菁華」で作られた
てぬぐい
「鍵屋」のてぬぐいは、柄のバリエーションに加え、パッケージも和紙があしらわれていてかわいい一品。「パッケージもよくできているし、値段もリーズナブルなんです。そこがまたいいですよね」
線香花火(ヴィンテージ)
毎年、一つずつ紙縒(こよ)りをよって作られた(!)手作りの逸品。「僕が勝手に言ってるだけだけどヴィンテージにするといいんです。古くなると火を付けた時の枯れた感じがまたいい。これは3年モノです」
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唐沢寿明、宮本亜門、みうらじゅん、沢村一樹。芸能界の一線で活躍する俳優、演出家、タレントにお気に入りのMADE IN JAPANを聞いた。4人が語る日本製品の魅力、そして各人のこだわりとは?
唐
沢寿明
【トヨタ2000GT】
デザインに精神性が出ている
好きな物を無理をしないで使う自然体のライフスタイル。
そんな唐沢の愛車がトヨタ2000GT。
その繊細でいてチャレンジングな日本車の魅力、
そして唐沢が感じるメイド・イン・ジャパンの魅力とは?
宮
本
亜門
【床の間】
生命力あふれる沖縄らしいお茶室
演出家という職業柄か、宮本の沖縄の家には
来た人を楽しませるアイデアがそこここに感じられる。
そんなアイデアの一つが「床の間」。
彼がこだわる「和」とは?
みうら
じ
ゅん
【フィギュ和】
地方は活性化なんてしてほしくない(笑)
独自のセンスと切り口で誰も注目していない物を
勝手に掘り起こすスーベニアン・みうらじゅんが収集した
「いやげ物」から見えてくる時代の移り変わりと
平均化されていく文化への嘆きを聞くべし!?
沢村一
樹
【ミニカー&彫刻刀】
日本のモノって緻密で繊細でそつがない
昔からモノを作るのが好きだったという沢村一樹。
そんな彼が紹介してくれたのはミニカーと粘土細工で女体を作るため(!?)の彫刻刀。趣味の話から日本に古くから伝わる木の文化まで。沢村が感じる日本製品の長所とは?
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アートディレクター、プロダクトデザイナー、クリエイティブディレクター、そして小説家。各界のプロたちが愛用するジャパン・クリエイションを紹介。さらに“プロ”たちが考える、現代の日本に必要な“モノ”とは何なのか?
日本のクリエイションは繊細な感覚があり、
感性や技術、クオリティはすごく高い
RICHO / GR DIGITAL II
美しい無駄のないフォルムが
魅力のデジカメの名機
デザイン性の高いフォルムで海外からも人気のデジタルカメラの名機。「この無駄のないデザインが気に入って買ったら、実は友人がデザインを手掛けていたんです(笑)。GRは発売された時から愛用していて、今も公私共に使っています」。
デザインコンペで、日本人の作品は
見た瞬間に分かるんですよ
Duller / 筆マーカー
日本らしいカラーと筆タッチが魅力
図面をチェックする時に使用しています。柔らかい色なので使い勝手がいいですね。赤や青のペンや、蛍光マーカーではちょっとキツ過ぎてしまうんですよ。筆タッチなので、面も塗りやすいし、太さも自由に変えられます。
メイド・イン・ジャパンには
日本人の礼儀正しさが残っている
BEAU DESSIN / ペンケース&財布
細部までスキのない完成された革小物
このペンケースと財布は毎日使っています。ステッチがきれいで、ほつれることもありません。ペンケースは1枚の革を摘んで縫製しているだけなのに、絶妙な立体感で鉛筆も7本入る収納力です。そういう気の利き方がすごいんですよ。
日本の製品って使い手のわがままに
対して誠実だと思うんです
万年筆博士/手づくり万年筆
書き手を考えて作られたオーダーメイド万年筆
使い手の書き癖、持ち方、腕の進入角度、筆圧、筆記速度などを基に、素材から重心の位置までひとつひとつを職人の手作りで製作。そのため月産約20本で、現在の仕上がり状況は19カ月待ち(’08年9月現在)。
URL:
www.fp-hakase.com
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text:山本ヒロユキ、兵頭育子、富山英三郎 photo:坂野宏晶、うらべひでふみ
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