東国原知事は、9日の定例会見で、自身の退職金を半分に減額することについて、「財政状況などを勘案し、半額くらいが妥当」と説明しました。その一方で、マニフェストに掲げていた、退職金の出来高制の導入については、実現できないとして、謝罪しました。(東国原知事)「他府県の首長の状況、財政的な状況、あるいは時流、そういったものを勘案して、いくらぐらいが妥当かなとした時に、半分ぐらいが妥当であると」東国原知事は、9日、このように述べ、1期4年で、約4000万円の退職金を、半分に減額する条例案を、6月議会に提出する理由について説明しました。その上で、県議の間から、条例案の提出の時期や、額の根拠などをめぐり、疑問の声が上がっていることについてはー(東国原知事)「退職金に関わること、自分の給与に関わることは、政治判断だと思っている。ですから他の首長さんや議員さんがどう考えるかは、その人たちの政治哲学、政治理念だと思う。ですから私はこれに対し言及しない」また、マニュフェストに掲げていた、退職金の出来高制の導入については、「客観的な評価は難しく、達成できない」として、謝罪しました。(東国原知事)「出来高は、できない。すみません、謝罪させていただきます」知事の退職金を、半分に減額する条例案は、今月12日開会する6月県議会に提出されることになっていて、今後、議論を呼びそうです。
おととし、延岡市で、親子2人が死傷した放火殺人事件で、一審で懲役27年の判決を受けた、児嶋清二被告に対する控訴審の判決公判が、福岡高裁宮崎支部で開かれました。福岡高裁宮崎支部は、一審判決を支持し、控訴を棄却しました。この裁判は、延岡市の無職、児嶋清二被告40歳が、おととし4月、知人の男性の自宅に火をつけて全焼させ、この男性を死亡させたほか、一緒に住んでいた母親にも、やけどを負わせたとして、殺人や放火などの罪に問われているものです。一審の宮崎地裁延岡支部は、児嶋被告に、懲役27年の判決を言い渡しましたが、減刑を求める被告側と、無期懲役を求刑していた検察側の双方が、控訴していました。控訴審で、争点となっていたのは、被告の「殺意」です。検察側は、これまで通り、「確定的な殺意があった」と主張したのに対し、弁護側は、「火遊び的なもので、殺意はなかった」と、訴えていました。9日の判決で、竹田隆裁判長は、「金銭や女性をめぐるトラブルから、男性への憎悪を募らせた。消防車の到着を遅らせるため、別のスーパーに止めてあったトラックにも放火している」などとして、殺意を認定しました。その上で、「計画的で身勝手な犯行ではあるが、反省しているため、量刑は相当である」として、一審判決を支持。いずれの控訴も棄却しました。(弁護側は)「被告人の言い分を裏付ける証拠がなかなか見い出すことが困難で、残念に思う」判決について、検察側は、「事実認定はされたが、量刑には納得しない。上告について検討する」と、コメントしています。
先月、都城市の自宅で、元夫の背中を包丁で刺し、けがをさせたとして、殺人未遂容疑で逮捕・送検されていた女について、宮崎地方検察庁は、殺人未遂ではなく、傷害の罪で起訴しました。起訴されたのは、都城市若葉町のタクシー運転手、赤澤日登美被告、51歳です。起訴状によりますと、赤澤被告は、先月19日、自宅で同居中の元夫の背中を包丁で刺し、全治約10日間のけがをさせたとして、傷害の罪に問われています。この事件は、当初、警察が、赤澤被告を殺人未遂容疑で、逮捕・送検していたため、裁判員制度の対象になると見られていました。しかし、宮崎地検が、けがの程度が軽いことなどを理由に、殺人行為として判断出来ないとして、傷害罪で起訴したため、裁判員制度の対象にはなりませんでした。
鹿児島地方気象台は、9日、宮崎県を含む九州南部が、梅雨入りしたとみられると発表しました。今年は、平年より11日、去年より12日遅い梅雨入りです。
宮崎市のフェニックス自然動物園で、このほど、リスザルの赤ちゃん2匹が誕生し、来園者の人気を集めています。先月29日と今月1日に相次いで生まれた、リスザルの赤ちゃん。大きさは、大人の手の平に収まるくらいで、性別はまだ分かっていません。母親の背中に、しっかりとしがみつくその愛らしい姿が、早くも評判になっています。(来園者は)「お母さんの背中の上に乗ってて、かわいらしい」リスザルの赤ちゃんは、生後2か月から3か月は、母親の背中の上で生活し、お乳をもらう時だけ、胸の方に移動するということです。(飼育員は)「たくましくみんなの人気者になるような、かわいい子に育って欲しい」動物園では、この春、ミゼットポニーの赤ちゃんも誕生していて、リスザルとともに、園の人気者になりそうです。
9日午後2時20分ごろ、宮崎市和知川原の大淀川で、「人が流されている」と、通行人から通報がありました。警察では、水難事故とみて、ヘリコプターやダイバーを出して、捜索していますが、流されたとみられる人は、まだ見つかっていません。現場付近には、クーラーボックスや、自転車が残されていました。このため、警察では、自転車の持ち主で、宮崎市在住の69歳の男性が流された可能性もあるとみて、確認を急いでいます。
小林市で、10万本のヒマワリが満開となっています。このヒマワリは、小林市堤の農業、大山邦秀さんが、肥料用として、今年初めて植えたものです。ヒマワリは、隣りにある高台からも眺めることができ、黄色に染まった雄大な景色が眼下に広がっています。小林市堤のヒマワリは、今月15日頃まで楽しめるということです。
台風や地震などの大規模災害に備えようと、日南市は、合併した旧北郷町の業者と新たに協定を結びました。協定を結んだのは、日南市と、旧北郷町の建設業者などでつくる北郷建友会です。9日は、日南市役所で調印式が行われ、谷口義幸市長と、北郷建友会の山下恵功会長が協定書を交わしました。協定書によりますと、大規模災害が発生した際、北郷建友会は、日南市の要請を受け、公共施設の復旧工事や、道路の補修工事などにあたることになっています。(北郷建友会・山下恵功会長)「災害時に迅速な活動をしていきたい。(合併で)エリアが広くなったが北郷を中心にやっていきたい」日南市は、おととしから、建設業協会などと災害時の協定を結んでいて、今後は、旧北郷町と一緒に合併した旧南郷町の業者とも、協定を締結したいとしています。
県内の主な海水浴場の水質は、いずれも、最高ランクの「水質AA」であることが分かりました。これは、県と宮崎市が、県内15か所の海水浴場で行った水質調査の結果、分かったものです。調査は、ふん便性大腸菌群数や透明度など、4つの項目で行われ、15か所すべての海水浴場が、最高ランクの「水質AA」となりました。県内すべての海水浴場が「水質AA」となったのは、5年連続となっています。県内では、今月末から海水浴シーズンを迎え、宮崎市の青島と白浜海水浴場は、来月4日に、海開きが予定されています。県と宮崎市では、「今年も良好な水質となっており、事故に気をつけて楽しんでもらいたい」と話しています。
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