北朝鮮中央裁判所、米女性記者2人に12年の重刑
両記者に対する北朝鮮の司法手順が終わったことから、2人の早期釈放を目指す米政府と北朝鮮当局の交渉が本格化する見通しだ。
12年という刑は、「朝鮮民族敵対罪」の中でも最も重い処罰にあたる10年以上の労働教化刑をまず定め、これに「非法国境出入罪」の該当量刑を足したものとみられる。
北朝鮮の裁判は、通常は2審で終わる。1審に不服がある場合に上訴できるが、北朝鮮の最高裁である中央裁判所が1審で宣告すれば単審で確定する。
米国のケーブルテレビ局所属の2記者は、3月27日に北朝鮮と中国の国境沿いの豆満江近くで脱北者問題を取材中に国境を超えてしまい北朝鮮軍人につかまった。北朝鮮は4月24日に2人を起訴する方針を、5月14日には6月4日に裁判を行うと明らかにした。裁判当日にも中央通信を通じ午後に裁判を始めることを明らかにしたが、裁判結果は伝えていなかった。
ユナ・リー記者(左)とローラ・リン記者(カレントテレビ)=(聯合ニュース) |