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県教委:委員長ら緊急声明 4月から懲戒6件「危機感持ち信頼回復を」 /長野

 県教委は8日の定例会で、木曽町立開田中の中沢剛一教諭(32)=酒気帯び運転をしたとして懲戒免職=ら4人を懲戒処分にした。県教職員の懲戒処分は4月から約2カ月で既に6件(2人が免職)で、このペースが続くと今年度で40件に迫り、前年度を大きく上回る計算。県教委の矢崎和広・委員長らは同日、異例の緊急メッセージを出し、「多発する不祥事で教育の根幹が揺らいでいる。危機感をもって信頼回復に努めてほしい」と訴えた。【福田智沙】

 県教委によると、中沢教諭は5月10日、松本市内で約4時間半飲酒。約3時間寝た後に物損事故を起こし、酒気帯び運転で検挙された。

 中沢教諭は昨年6月にもスピード違反で戒告を受けていた。07年7月には同校の男性教諭(当時57)が免職になり、同校教諭の処分が3件相次いだことから、県教委は8日、監督者の男性校長(59)を戒告とした。

 また同日、死傷事故を起こしたとして、南信地区の小学校の女性教諭(54)と、特別支援学校の男性事務職員(43)を、それぞれ減給10分の1(2カ月)とした。

 県教委のまとめでは、教職員への処分は98~00年度まで1ケタ台だったが、04、05年度に20人、06年度は25人と急増。08年度も23人(免職5人)と歯止めがかからない状況だ。県教委は緊急メッセージを全機関と各市町村教育委に通知した。

 一方、酒気帯び運転で08年5月に懲戒免職となり、不服申し立てをしていた松本教育事務所の当時の男性主事(47)について、県人事委員会は4日付で免職を取り消し、改めて停職6カ月と裁決した。

 男性は08年3月1日、松本市内で午前1時ごろまで約7時間半飲酒。翌日の午前10時半ごろに酒気帯び運転で検挙され、罰金刑を受けた。県教委の基準では飲酒運転は原則免職だが、県人事委は「飲酒から相当の時間経過後に運転していた場合」との例外規定を適用。「当時『アルコールが残っている』という認識は低く、免職は重すぎる」と判断した。

毎日新聞 2009年6月9日 地方版

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