のみ女のねぐら(アメリカコスプレウルトラ日記 その3)
★AX初日 アメリカデビュー編
7/16 7時起床。初日のネタは闘神伝のため、超早起きだ!何故ならシンジョウ・エイジの髪型を地毛で再現するため、スプレーで髪を立てるからである。 ちなみに地毛たてをするのは3年ぶり。鏡の前に椅子を用意し、ドライヤーとスプレーとブラシとエイジ君のイラストを用意し、 Vanjaを座らせ地毛たて開始。パンク用のヘアスプレー使用のため、とにかく臭い!そして熱い!!超強力ドライヤーターボ全開のため、 気をつけないと頭皮が火傷してしまうのだ。「あつーーーーーーい!!」と悲鳴を上げるVanjaに、「私だってあついのよーーー!」と のみ女。大喧嘩をしながら作業を進めるが、なにせ3年ぶりなので、立てる順番でもめたり、立てる方向でもめたり、 全部立った頃には、一言も口をきかない冷戦状態になってしまったのだ!。8時半頃朝食の買い出しにマーケットへ出かけていた 姫子さんとありさんが、大量の食品を抱えて戻って来たので、カイエさんバービーさんをたたき起こして朝食。 謎のモカヨーグルトを平らげ、衣装に着替える。すでにすげぇ頭になったVanjaは最後に自分で仕上げた髪型がとってもうまくきまって、 すこしご機嫌を取り戻し、朝食を貰って更にご機嫌。みんなに髪型を誉められてやる気まんまんになったのであった。 のみ女がドラキュラの衣装の代わりに持ってきたのは、闘神伝のデュークの衣装。しかも作ったのは6年前(笑)。 のみ女アメリカデビューコスプレはまたしても甲冑だった。
予定通り9時に出動。会場に更衣室なんてものは存在しないので、部屋で着替えてコスプレのまま会場へ行くのだ。 ちなみに自宅(またはホテルの部屋)から衣装を着ていかないのは日本だけらしい・・・・。 のみ女とVanjaの闘神伝コンビでチケットの列に並びに行く。 そして昨日にましてスゲェ長蛇・・・・・。諦めて、並ぶかと思っていると、写真をお願いされたので、 ポーズをとる。日本の模造刀を是非見せびらかさなければ!とセコイことを考えて、一所懸命運んだ 模造刀を抜刀し、勝利ポーズを決めるVanjaエイジ。模造刀の美しい輝きに外人さんも大喜びしてくれたのだが、 スタッフに捕まった!そして本部へ連行された!何がいけないんだ?!玩具の武器は OKってHPに書いてあったぞ!!本部で事情を聞いて、二人で唖然呆然。あまりにも本物に似ているというので (外人には区別が付かないので)、抜刀禁止になってしまったのだ!。没収にはならなかったが 抜刀できないようにガッチガチに封印されてしまい、しかも帯にくくりつけられてしまった! おいおい、エイジが腰に日本刀さしてどうするんだよ(笑)。あまりの滑稽な姿に大爆笑ののみ女。 一方Vanjaはショックのあまり立ち直れず、部屋に帰って寝るとまで言い出したが、折角立てた地毛がもったいないので、 抜刀しないでもなんとか様になるポーズを考えはじめたのであった。
抜刀できないようにしっかりと封印されてしまった。Vanjaショック!
Vanjaに列に並んでもらい、アメリカンコスプレイヤーの写真をとりまくるのみ女。
不思議遊戯、ウテナ、セーラームーン、アーケードゲームのコスプレが多く、その中でも気になって仕方なかったのは、
ストリートファイターZEROのダンのコスプレをした、おにいちゃんだった(次項参照)。何故なら彼はとってもダンだったからだ!!
他にもかっこいいコスプレイヤーさんが沢山で、写真を取り損ねてしまったことをまだ後悔していたりするのであった。
のどが渇いたのでコーヒーを買いにスターバックスへ。戻ってくると妲姫のありさんと、不知火舞の姫子さんが合流していた。
ハイレグねぇちゃんの異名を持つありさんは、相変わらず見事なハイレグで、お兄ちゃん達から「ダッキサマ〜〜(はぁと)」と
声援を貰っていた。一方姫子さん・・・・・・・・・。アルカードさまの見る影なし(T_T)。見事な化けっぷりで、まさかこの人がアルカードのコスプレしてますだなんて
誰も思わないだろう。そして「OH!!マイチャ〜ン(はぁとはぁとはぁと)」と、OTAKUの心を掴んではなさなかったのであった(笑)。
コスプレを着て入場券を買うなんて、日本では考えられませんが、アメリカでは普通。
1時間遅れてBKユニットのお二人が合流。バービーさんが元祖セーラームーンで、カイエさんがセーラーV。そして、二人が現れると、 男女問わずOTAKUのみなさんは大喜び!!セーラームーンは現在アメリカで放映されており、大ブレイク中なのだ。 闘神伝とセーラームーンと封神演義と餓狼伝説というチャンポンな集団で並んでいると、チャンポンな状態のまま写真をお願いされるのである。 は?!もしや?!コスプレを撮っているというよりも、珍獣を撮っていっているのか??!!(爆)。 後日知ったのだが、どうやらコスプレはアメリカでは珍獣らしいのだ。おのれ・・・・アメリカ人・・・・・・。
ハイレグねえちゃんことありちゃんの妲姫はもちろんハイレグ
姫子さんの不知火舞はアメリカ専用衣装です。アルカード様のコスプレからえれぇ変わりようだ・・・
衣装を着て2時間も並んでいるとかなり暇で(笑)、交代制で写真を撮りに出かける。登録用紙は一枚で何人も登録できるので、全員で並んでいる必要はないのだ。
カイエさんとVanjaに残ってもらい、1階のアニメエキスポの垂れ幕の前で写真を撮っていると、すげぇ美人のセラムンコスプレイヤー発見。
超有名コスプレイヤーのルークさんだった。妹のみちるさんとご一緒に参加されると言う噂は知っていたが、みちるさんはいずこに・・・・。何と、渋滞に巻き込まれて
来れなかったというのだ。あらららら・・・・・。ルークさんは既にチケットを購入されていたので、状況を伺ったところ、前売り券を買われたそうで、
夜の7時から並んで、購入できたのは10時半だったとか。ひえぇぇぇ。ルークさんとお別れし、引き続き撮影をしていると、
Vanjaがマスカレードの話があるので戻ってこいと、パシリに来た。
急いで戻ってみると、そこにはBKユニットさんのお友達のセーラーマミーことエミさんがいらっしゃるではないか!。エミさんは、何と
私たちにマスカレードに出ないかと、申し込み用紙を(しかもラストワン)もって来てくださったのだ。マスカレードは衣装の出来とショウの面白さを競う
コスプレコンテストで、今回全員であわせた衣装を持ってきていないので、辞退しようかと思ったのだが、ショウだけが採点の基準ではなく、
衣装の出来栄えでも評価されるということなので、コスチューマー集団の私たちは思い切って参加してみることにした。そうなると、
各自ご自慢の衣装ということになり、完全にチャンポン状態!なんじゃこの組み合わせは!!というくらいに何の共通点も無いコスプレチームで
申し込んだのであった(どんな組み合わせかはAX2日目のレポートで)。
AXの物販会場。福岡ドームに来たのかと思ってしまいました・・・。日本のイベントとそっくり。
謎の日本刀に大喜びの私たち。柄の部分が何故か龍の彫刻になっている
こんなサムライソードあるかーーー!
だが、よーく見れば、怪しげなアニメ商品が多い多い・・・・・。 どう見ても版権を取っていないキャラクターTシャツや、バッタモンのキャラグッズ。パチモンが大炸裂しているのだ。 そして、そのグッズが高い$$$$$!Tシャツが30〜50$、キャラクターグッズは日本の2〜10倍の値段。 あまりの高額に仰天。アメリカではOTAKUは金持ちしかなれないと教えてくれた、ありさんの言葉を思い出して納得。 なるほど、アニメのTシャツはブルジョアな証拠でもあるのか・・・・・・おそるべし!アメリカ人!!
アメリカで不滅の人気を誇るセーラームーン。
地毛の金髪ダンゴをうらやましがるバービーさん。もちろん写真を撮るのでした。
メールアドレスの交換をしたり、セーラームーンの話で盛り上がっている様子。
「ゼニィガメェ〜ゼニゼニ〜」と陽気なゼニガメ。見事なきぐるみだ!
カイエさん&Vanja「足が痛い・・・・」
ということで、いったん部屋に戻ることにしたのだが、バービーさんはセーラームーンのパチモングッズあさりに夢中で話を聞いておらず、
見捨てて帰る私たち(ヒドイ)。とにかく3人で合計27着ももって来てしまったために、同じ衣装を長々と着ている訳には行かないのだ(笑)。
さっさと歩き去る私たちであったが、パンフを見ないで驀進したため、入り口まで戻って「ココカラハ、デラレマセ〜ン」と
元の場所まで逆戻り。途中新聞社の質問につかまり「あなたたちは日本から来たの?!、アメリカのイベントはどう?」と
お約束の質問。「日本のイベントと全くかわらないので驚いたわ〜。とても楽しんでる〜。」とお約束のお答え。
名前や何のコスプレかを聞かれ、そして決して聞いてはいけない「年齢はいくつ?」攻撃が炸裂した!!
自称40歳のカイエさん大ピンチ!!大爆笑するのみ女とVanja(超失礼)。記者のお姉さんにも笑いの意味が分かったのか、
内緒ということで勘弁してもらったのだった。
セーラーVの観光写真といったカンジですね。
何とか考えついたポーズ。だがこれが災いすることに・・・・
寄せ集めで衣装を持ってきてしまったので、のみ女は何のキャラか分かって貰えませんでした。
スターバックスコーヒーで遅い昼御飯を買ってから部屋に戻り、のみ女の部屋で食事。 しばらくするとバービーさんが大量のグッズとともに戻ってこられ、そしてバービーさんは、セーラームーンの衣装を着たまま ゲットしたパチモン同人誌を読みはじめた。しかも、セーラームーンのエロ同人誌!!!。ご丁寧に入手経過や本の内容やセリフを話ししながら読んでくれたので、 ただただ、大爆笑の3人。そして、これってポルノ雑誌かしら〜と、しょうもないことを心配しながら、次の衣装に着替えに部屋へかえって行くのだった・・・・・。
セラムンのH同人誌を読むバービーさん・・・・・
アメリカ国旗が大きすぎて人物が豆粒状態
やっぱり巨大なヒルトンホテル。バクスチュアルが小さくなってしまいました。
南国エイヂ君。やっぱりアメリカはでかい!。小さいVanjaが余計に小さく見えてしまう。
南国藤雫。観光地なのに人影ナシ・・・・。そんなわけで楽々撮影。
証拠写真を撮り終え、物販会場へ移動。ゲストコンサートの入場待ちの列の中に何かを発見した、バービーさんの目が光った!! 入場待ちのOTAKU兄ちゃんの額には、なんと「私はエッチ」とかかれた鉢巻を締めているではないか! しかも、意味を分かって締めているらしい。粋だぞ!粋すぎるぞアメリカOTAKU!。大喜びで写真を撮らせてもらうバービーさん。 そのほかにも「奇妙な果実狩」と称して、謎の漢字Tシャツ(Tシャツの胸に食券(もちろん漢字は間違えている)や 海田会(どうやら免許皆伝のことらしい))を着たOTAKUの写真をとっては喜んでいたのであった・・・・・。
奇妙な果実狩り・・・・・
黒エイジは忍者と間違われて喜ばれていました。このポーズがいけなかったようだ。
物販会場に到着したものの、すでに終了時間で中に入れてもらえず、メイン会場に戻る。姫子さん、ありさんと待ち合わせを
していたのでロビーで待っていると、物販ブースの人たちがゾロゾロと戻ってた。
おお、すげぇ目立っているぞ、巨大ポケモン!。
またしても嬉しくなってしまい、またしても一緒に記念撮影。「明日は違う衣装だからまた見に来てくれ!」とゼニガメは楽しそうに語り、
「ゼニィガメェ〜ゼニゼニィ」と言いながら部屋へと帰っていったのであった。濃いぞ!濃すぎるぞアメリカ人!!!。
濃いアメリカ人に呆然としていると、のみ女の寿レーダーが、セイバーマリオネットJのライムちゃんをキャッチした!。
日本人が突然ごっついカメラをもち、着物姿でかけ寄ってきたので、当然驚くライムのコスプレイヤーさん。下手な英語で
写真をお願いすると、お友達のメルルコスプレイヤーさんと「ポーズどうしよっか?」と日本語で会話しているではないか?!
え、他にも日本人コスプレイヤーが来てたのか?!驚いて日本語で「日本からいらっしゃったんですか?」とたずねたら、
何とバンダイの現地コンパニオンさんだったのだ。なるほど、日本語が上手な訳だ、と奇妙な納得をして写真を撮らせてもらい、
「私は、寿司先生の大ファンなんです〜。マリオネットJの衣装を着て遊びいに行くので是非一緒に写真を撮ってください(はぁと)」 、と
日本語で会話したのだった。ああ、日本語が通じるって素晴らしい!!!!。
バンダイのコスプレコンパニオンさん。日本語がとても上手でした。
抜刀できるのは部屋の中のみ・・・。あーあ、折角持ってきたのに。
10時間以上たってもまだへたれないほど、ガッチガチに固めた地毛を元に戻すべく、Vanjaは風呂落ち。 その間、BKユニットさんとのみ女はホテルのレストランで食事をとることにし、あたりまえのように次の衣装に着替えはじめる。 衣装はカイエさんがFSSのラキシス、バービーさんがFSSのクローソー、のみ女がストリートファイターZERO2のローズ。 実はこれらは食事のために持ってきたフォーマル衣装なのだ!!(大ウソ)。地毛結いコスプレのため少々時間がかかってしまい、 スカートの裾をたくし上げ、ダッシュでカイエさんたちを追いかける。待ち合わせていたロビーでは なんちゃって守護聖さまの常連、謎の浪花アメリカ人みっち〜と彼女のお友達がBKユニットさんと盛り上がっていた。 すごいぞ!みっち〜!!喋り出したらとまらない、江戸っ子の私が感心するほどの喋りっぷりだーーー!。怒涛の勢いで日本語を話し、ペラペラと英語で通訳。 そして、休むことなく話し続ける!!す、すげぇぞみっち〜!!!日本語大爆発で会話していると、自然と日本人のお客さんが集まり出し、 日本語さらに大爆発!!!アメリカにアニメを輸出されている業者の方から、アメリカのアニメ事情を伺ったり、日本のプレスの方と AXの情報交換をしたり、そのうち日本語の達者なアニメの翻訳の仕事をされている外人の方まで加わって、日本語大洪水!!。 ああ、全然外国に来た気がしないよ!!!日本語が通じるって素晴らしいなぁ、もう!!(T_T)。
バービーさんのクローソー。このあとダッシュ事件発生。その真相は・・・・
カイエさんのラキシス。フォーマルのかわりになってしまいました。
日本でも何のキャラだか分かって貰えないので、もちろんアメリカでも分かってもらえませんでした。
ストリートファイターZERO2のパーフェクト勝利ローズです。
食事に行くので、みなさんとお別れし、ロビーに隣接したレストランに入る3人。・・・・普通誰か止めないか??。 しかし、レストランの係員もAXのスタッフも、日本人のお客さんもだれも私たちを止めなかった。そう、やっぱりここはアメリカなのだ!。 止められないのが普通なのである。レストランの店員さんたちに、「綺麗なドレスね〜」と誉めってもらい、上機嫌の私たち。 恐怖のアメ食ディナーをたいらげ?Vanjaの夕飯を買いに隣のホテルへ移動。裏口のロビーでちょこっと写真撮影をするが、お客さんは無反応。 そして、私たちが何故驚かれなかったが判明したのであっった・・・・・・。ドレスコスプレの為に、 本当にただのパーティードレスと間違われてしまっていたのである!すれ違った外人に「まぁ、素敵なドレスね、結婚式?」と聞かれてしまう始末。 そして私たちの目の前をすげぇ衣装で通り過ぎるディナーショウスタッフ・・・・。おそるべし!!アメリカ!!
ファティマとホテルで食事をしてしまいました。アメリカならではですね。
隣では普通のお客さんがピアノを弾いていましたが、驚かれませんでした。
ヒルトンに戻り、AXの様子を見にコンベンション会場へ。すでにこのフロアーではイベントが終わっているようで、
人影が少ない。そこで私たちが見つけたものは、AX新聞であった!。今日の出来事がダイジェストで書かれた速報のペーパーで
、早速読み出す3人。Vanja発見!画像こそ鮮明ではないが、この怪しいポーズは間違いなくVanja!ということは、後ろの人ごみみたいなのは私たちか(爆)。
そして横には「Seven Wacky Guests」と書かれているではないか。
「7人の風変わりな客」?!!!(爆)。おいおい、ウランちゃん来ていることになってるよ(爆爆)。
のみ女が五月からメーリングリストで「7人で行きます〜。メンバーはこんな人たちです〜。よろしくお願いします〜。」などと、いろいろ
メールのやり取りをしていたので、7人で来ているとAX速報担当者に伝わってしまったのだろう。
すごいぞアメリカ人!最高のブラックジョークを有り難う!。爆笑新聞を人数分ゲットし(もちろん7枚)部屋に戻る。
鍵を開けたら、ストリートファイターZEROのサクラのコスプレをきたまま、Vanjaが待ちくたびれて撃沈にしていた。
「たとえ討死にしてもコスプレに着替えておくから!」との遺言どおり、コスプレを着て討死にしていたのである。
遅くなってゴメンネ(反省)。
結局Vanjaは食事をとって、ダウン。のみ女は明日の衣装の準備で寝る暇がなく、睡魔と闘いながらMTGのランスを組み立てていたのだった。