一迅社文庫用語

2009-03-20 22:00:20 テーマ:ブログ
本の宣伝ばかりの公式ブログというのも変化がないので、編集部の日常が少しわかるかもしれない「一迅社文庫用語の基礎知識」を紹介してみようかと思います。

・トランスキリノ
『死神のキョウ』 のイラストを担当している桐野霞 さんが全力モードに入ると一時的に恐ろしく集中力と速度がアップする様子が、漫画『BAMBOO BLADE』に出てくるキャラ「千葉 紀梨乃」が「トランスキリノ」と呼ばれる状態になるととても強くなるのと似ているので、勝手にそう呼んでます。
集中しているときの桐野さんは普段以上にすごい。

<用例>
魁「原稿が遅れた分、桐野さんが大変ですよね……。間に合いそうですか?」
T澤「トランスキリノなら何とかしてくれますよ。あ、挿絵2枚できたとメールきました」
魁「速いっ!」

・アネモイ
朱門優『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』 のこと。
あまりに題名が長いので、編集部内でも「アネモイ」と呼んじゃってます。2巻についてはまだ秘密。

新規の作家さんにレーベルについての説明をするときの見本にも大活躍していたりするほか、このブログのプロフィールイラストも本作品のヒロインである巫女「いちこ」のイラスト(しかも書き下ろし)だったりするくらい、一迅社文庫らしい作品の一つとして考えてます。

<用例>
T澤「一迅社文庫→一迅文庫→一庫→いちこ で、アネモイがあったから一迅社文庫になったんだよ。
他の人たち「嘘つき!」

・杉井光の本
編集企画の対外的な説明に使われる単位の一つ。主に『さくらファミリア! 』のこと。
杉井 さんはレーベル立ち上げのときに一番最初にお誘いしようと決め、そして引き受けてもらった経緯もあって、何かと基準にしていたりします。杉井さんには借りがいっぱいあって返すのが大変です。

<用例>
「杉井さんの本を10とするなら、この本は……」
「杉井さんの本をここに置いて、次に……」

・富士ミスっぽい
色んな意味で編集の本作りの基準の一つ。
しかし、文庫の個性も考えて近ければいいわけじゃないと調整もする。

<用例>
H田「この作家の本をやってみたいんですけど、どうですか」
T澤「いい作家さんですね。この人の別名義の作品は大好き。どんなプロットですか?」
H田「とっても富士ミスっぽいんですよ。読んでみてください」
T澤「本当だ、富士ミスっぽい! 今なら*月が手薄だから企画書出しちゃいます?」

とりあえず4点ほどですが。機会があれば他の用語も紹介します。
ちなみにこんな会話ばっかりして遊んでるわけじゃないですよ、さすがに(T澤)
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