着々と業務拡大してる

October
17
2008

 いよいよ明日から「NET TRADER'S LIMITED」の新モデルを発売開始のようです。WiNDy SQUAREを統合するというのは、業務効率の面からも大いに賛成ですし、もう自作だ、コンプリートだ、という区分けもあまり意味がないように感じますね。徐々にWiNDy ONLINEでも、コンプリートPCや、PARADOXの構成比率を上げてゆきたいと思っています。

 とにかくもう安いだけのパーツやパソコンの時代は終わると思います。実際、台湾や中国では安いパーツなどいくらでもあるし、作る気ならば、WiNDyでもいくらでも安価なPCは可能です。以前から書いていたことですが、それをはじめるともうキリがないんです。それとそうすることによって劇的に性能や信頼性は低下します。考えてみればサブプライムだって、不動産の証券化を際限なく行った結果、格付けとは裏腹に粗悪な債権や投信が大量に出回って、現在に至っているわけで・・・。それはどの業界でも同じことですね。自作も、そしてPC業界もそうして自滅してしまわないうちに、大きく舵をきらないと大変です。

 

 これから、景気が悪化して年末にかけては、一時的に安価なパーツやPCが大量に出回るという噂を聞きます。確かにそういうことが起こっても不思議じゃない状況ではありますが、結局安い製品にはそれなりの根拠がある。事情もある。根拠や事情がないと自分の首を絞めてしまいますから。そのことは、ユーザー様の利益を圧倒的に損なう結果になることは明白です。安いといえば、中国産食材の問題も、すでにピークに達しています。特定できない怖さ、ランダムな恐怖というのが、最近では顕著になってきました。経済問題の陰に隠れてしまっていますが、平時であるなら大問題でしょう。アメリカがいくら新自由主義とかグローバル化を叫んでも、そんなに簡単にスタンダードを統一できるはずがないんです。そして、今、世界はそのことを実感しているのじゃないでしょうか?

 

 日本には日本のスタンダードがあって、これは誰がなんと言おうといまだ世界で最高の水準にあると思っています。生産効率の低下であるとか、教育水準の低下などがヨーロッパの私的研究機関によって発表されていますが、まぁ、ほとんど事実無根の調査でしょう。僕はまったく信用していません。その、日本でも技術や考え方には大きなバラツキや隔たりがあるんですから。そんなに簡単なことじゃない。

 

 技術や開発には妥協したくはないし、価格に拘りすぎると理想がゆがむことも、大きな経験値として残りました。WiNDyをお求めいただくということは、ある意味ではこの「夢」や「理想」をお買い上げいただくということでもありますから。MAJESTA RHAPSODYも、一切の妥協を排して開発したつもりです。このキューブ、本当に素晴らしい出来ですよ。そいう「価値」を大切にしてゆきたいですね。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |