欧州議会選挙で中道右派政党が勝利

2009年 06月 8日 21:38 JST
 

 [ブリュッセル 8日 ロイター] 7日に投票が終了した欧州連合(EU)の欧州議会(定数736)選挙は、各国の中道右派政党で作るグループ、欧州人民民主党(EEP)が勝利し、議会第1勢力の座を維持した。

 これまでの開票結果によると、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリアで与党の中道右派政党が勝利。社会党勢力が苦戦した一方、緑の党は健闘した。

 投票率は43%と過去最低で、金融危機の影響が特に大きかった一部の国では与党が敗北した。

 暫定結果によると、EEPが最多得票を獲得、緑の党も議席を伸ばした。一方、欧州社会党は最も議席を失った。

 極右勢力は、英国など一部の国で議席を獲得。ただ、全体として少数政党は予想ほどは振るわなかった。

 今回の選挙結果によって、金融規制システムの改革などの法案の通過がスムーズになる可能性が高い。

 欧州委員会のバローゾ委員長は7日遅く、選挙結果について「EUの政策を支持し、日々の懸念に対するEUの政策対応を求める政党と候補者の明白な勝利だ」と述べた。

 委員長は、フランスなどで緑の党が議席を獲得したことを受けて、気候変動問題に対処することを約束した。

 中道右派は、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランドなどで勝利。一方、英国、スペイン、チェコ、ラトビア、ハンガリー、アイスランド、ブルガリア、エストニア、ポルトガル、スウェーデン、ギリシャ、スロベニアでは与党が敗北した。

 
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