李大統領15日訪米、韓米未来ビジョン採択の可能性
両首脳による会談は、4月2日に英ロンドンで開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)出席を機に初顔合わせをしたのに続き2回目。北朝鮮が2回目の核実験を実施した後、長距離ミサイル発射の動きも見せていることから、首脳会談ではこうした北朝鮮の挑発に対する韓米連合防衛態勢を点検し、北朝鮮の完全かつ検証可能な非核化達成に向けた協調策を話し合うものとみられる。
会談後には、韓米同盟の強化原則と志向点を提示する「韓米同盟未来ビジョン宣言」が採択される予定だ。青瓦台関係者は、メディア向け共同発表文とは別途に、未来ビジョン宣言が採択される可能性が非常に高いと話している。宣言は韓米同盟を安保にとどまらず、政治や経済、社会、文化など幅広い分野での協力強化と、朝鮮半島と北東アジアはもちろん全世界の安定・平和に貢献する同盟として発展させるとの内容になる見通しだ。また、朝鮮半島の有事の際に米国の核の傘と在来式戦力の提供などを意味する「拡張抑止力」の概念も明文化されるものとみられる。
両首脳はこのほか、4月の首脳会談でも言及された韓米自由貿易協定(FTA)の進展案についても具体的な協議を進めることになりそうだ。産業技術協力や低炭素・グリーン成長などの実質的な協力増進策、気候変動対応、金融危機の克服、さらには主要国際問題における協力案についても話し合う予定だ。
李大統領は首脳会談後、米政府主要関係者と面談し、米議会上層部との懇談会や韓米の最高経営責任者(CEO)招請夕食会に出席する。17日にはジョージ・ワシントン大学で名誉博士号を授与され、演説するほか、朝鮮半島専門家らとの懇談会も予定されている。18日に帰国する。