2009年6月9日 18時19分更新
奈良県は、県民の一般的な病気の相談や急病になった時に、救急搬送が必要かなどについて24時間態勢で相談を受け付ける電話センターをことし秋をめどに設置することになりました。
奈良県が新たに設置するのは、「救急安心センター」です。
医師や看護師それに消防の経験者ら5人が常駐し、県民からの一般的な病気の相談に加えて急病になった時に救急搬送が必要かを判断し、症状が重い場合、救急隊への出動を要請するとともに、搬送先の病院についてもセンターで確保して紹介することにしています。
救急安心センターは国のモデル事業で、県は、ことし秋の運用開始を目指して医師や看護師の確保やセンターをどこに設置するのかなど準備を進めています。
奈良県では、救急隊に代わって専門家が妊婦の受け入れ先を探すコーディネーター制度を導入したものの、医師がいないなどの理由で廃止されましたが、このセンターの場合、一般の患者に対応するため、専門分野をこえて医師や看護師を幅広く集めるので人材も確保しやすいということです。
センターの電話番号は、県内どこからでも#7119で、年末年始を含む24時間態勢で運用されます。
県によりますと、同じような相談センターは、東京都がおととしから運用を始めているということです。
奈良県の荒井知事は、「患者のたらい回しを防ぐために、責任を持って体制整備を進めたい。」と話しています。