民間調査会社の東京商工リサーチが8日発表した5月の全国企業倒産状況によると、件数は1203件と前年同月比で6.74%減った。前年実績を下回るのは2008年5月以来1年ぶり。負債総額も5398億8400万円で1.80%減った。減少の理由について同社は、全国の信用保証協会が金融機関の中小企業向け貸し出しに保証を付ける「緊急保証制度」など「金融支援策が効果を発揮したため」と見ている。
産業別の倒産件数は10産業のうち7産業で前年同月より減少した。「農・林・漁・鉱業」が2件と前年に比べ84.61%減り、建設業が320件と21.37%減ったのが目立った。
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