2009年6月9日 19時15分更新
夕張市は、老朽化が進んでいる夕張市立診療所について、施設を改修しても光熱費の節約が期待できないなどとして、全面的に施設を建て替える方針を決めました。
民間の医療法人が市から運営を引き受けている夕張市立診療所は建設から40年近くが経ち、光熱費や水道料金がかさんで経営を大きく圧迫し、施設の改善が課題となっています。
市が行った試算によりますと、建て替える場合の建設費は総額で10億3000万円程度と見込まれ、改修する場合に比べ1億円近く上回りました。
しかし、夕張市は施設が古すぎるため改修しても完全な断熱構造にできず、光熱費の節約は期待できないなどと判断し、全面的に建て替える方針を決め9日夕張市議会の行政常任委員会に報告しました。財政再建団体の夕張市は、今後医療法人などと協議して具体的な建て替え計画をまとめた上で、総務省の同意を得ることにしています。