IFEZは韓国の生存戦略という位置づけ
中国と日本のあいだに挟まれた韓国は、「ナットクラッカーのあいだのクルミ」のように押しつぶされてしまうという相当な危機感を持っている。
「中国の発展速度を勘案したとき、今後5〜10年以内に韓国が東北アジアビジネスの中心国家としての位相を確保することができなかった場合、韓国の地政学的与件はむしろ我が経済の生存にとって障害要因となる」(IFEZサイトより)
中国の急成長、日本との競争力格差、さらに香港・シンガポールなど投資誘致都市の存在が、韓国の地位を脅かしている。さらに韓国は経済成長率が鈍化している。IFEZは韓国の生存戦略という位置づけなのである。
そもそも、僕がIFEZのことを知ったのは、CS放送のディスカバリーチャンネルだった。地上波ではNHKが「沸騰都市」という番組で、世界各地の都市を取り上げていたが、IFEZは紹介されていない。IFEZのことを知っている日本人はまだ少ない。
日本は、今のところ競争力で優位に立っているが、経済成長率の鈍化は韓国以上だし、経済の自由化も遅れている。沖縄を自由経済区域にするはずだったのにできなかった。中途半端な規制緩和で、何の魅力もない特区モドキができただけだった。20年先、30年先を見据えた場合に、日本もボヤボヤしてられないのである。
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