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俺屍部屋更新雑記

夢想通信俺屍部屋限定更新雑記。文責・橘

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“短命”と“種絶”の呪いについて  ※ネタバレ※

 俺屍の根幹をなす二つの呪い、「短命」と「種絶」。
 今回は、この二つの呪いについて、自分なりの考察をなまぬるく語ってみます。
 このへんの設定を盛り込んだ小話も考えちゃいるけど、書けるめどがまったく立たないので素のままゴロリと。
 別にお前の意見なんか聞きたかないよという人はまるっと無視して頂くが吉。
 何よりまず問題なのは、朱点は一体何を考えてあんな中途半端でわけのわからん呪いを初代にかけたのかということ。
 短命の呪いはまだわかります。寿命を縮めるという発想と効果は、単純に呪殺するのと同じことでしょうから。
 ただ。種絶の呪いの方は、字義通りとらえると謎というか意味不明なんですよねー……

 だって黄川人は、人が神と交われることも、それどころか初代自身が神と人との間に生まれた子供だってことも、最初から知ってたわけでしょう。
 こんな半端な呪いかけたって、人と子供つくれなきゃ神とつくるだけだってくらい簡単に予想つきそうなもんだ。意味ねえー。
 加えて、“種絶”の呪いが“子孫”に遺伝するなんて、改めて考えるまでもなくものすごい矛盾じゃないですか。
 種絶と言いながら、実のところ子供が出来ることは想定してかけられてるとしか思えん。

 以上を考え合わせると、二つの呪いの真の目的は、一族を否応なく神と交わらせることにあったと推察されるのですが如何。

 何で黄川人がそこまでして一族を交神させたがったのかっていうと、やはり手っ取り早く強くなってもらいたかったからなんでしょうねぇ。
 黄川人を倒すためにつくられた初代ですが、普通の成長の仕方してたら、まともに刀を振るえるようになるだけで十年はかかったはず。
 (初代が弱いのは成長する時間がなかったせいで、まともに長じていたら、ちゃんと最終メンバー並の強さまで育つ予定だったのでしょう。素質がそもそも足りないとかは単にゲームの仕様なのだから敢えてつっこまないのが礼儀というもの・笑)
 しかし橘家では、鬼朱点を倒すまで4年。まっとうに育ってた場合とは、比べ物にならないくらい時間短縮されてます。
 (このへん、ゲームの進め方によってより遅くなる可能性もありますが、これはあくまで橘家を前提として語っている設定ですし、まぁたいていは鬼朱点打倒までに10年とかからないでしょう)

 おそらく黄川人の狙いは、昼子の計画を逆手に取り、一族をとっとと強くして鬼朱点の封印を解かせ、天界の足並みが揃わないうちに力を取り戻すことにあったんじゃないでしょうか。
 天界側は、もともとは初代の成長を待つ間、周到に手はずを整え、連携して勝負をかけるつもりでいたんだと思います。
 ところが、予期せず計画が漏れ、初代はあんなことに。
 血筋を絶やさないためにはさらに交神させるしかない。
 でも、そんなに神の血が濃くなったらどこまで強くなるのか予想もつかない。
 てことで天界では計画の続行についてだいぶん揉めたと考えられます。

 だったらそんな厄介な初代は見捨ててやり直せばよさそうなもんですが、多分、オープニングで夕子さんが言うとおり、本当に替えがなかったんでしょう。
 適当につくってすむんだったら、初代の他に平行して何人かつくっておけばいいのに、それをしなかったことを考えると、源太とお輪の血はやはり特別なのです。
 二人がすでにいない以上、ケチがついたからやり直しってわけにはいかなかったのだと思われます。

 で、結局計画続行ということになったものの、案の定、一族の成長の予想外の早さに対応しきれず、あんなふうになし崩しに朱点解放となってしまった……とか。
 そう考えたら、何で初代の最初の相手があんな最弱の神様なのかというのにも説明がつきます。あんまり早く強くなられても、天界側には都合が悪かったから。
 それで、奉納点だの元服だのと理屈をこねて引き伸ばそうとしたけど、何しろ交神に交神を重ねるなんて初めての試みだから、強化速度が予測しきれなかったのでしょう。
 橘一族はそんな思惑も知らず妥協を拒んで全力交神を繰り返すし(苦笑)。
 黄川人は黄川人で、早く強くなれるようにせっせとアドバイスに余念がないし(笑)。


 しかし、だとすると黄川人が、封印から解放された直後に一族を消してしまわなかったのは何故なのかってことになりますが……。
 すでに用済みで、ほっとけばもっともっと強くなっていずれ脅威になるに違いないのに。
 本人も言うように、遊び相手がいなくなったらつまらないという、きわめて即物的かつ幼児的発想だったのか、どれだけ強くなろうと自分を越えることはありえないとナメてかかっていたからか、情がうつったのか、実は自分を止めてほしいと思ってたからか、何か他にも目的があったのか。
 そのへんはまあ色々と考えられるわけですが、とにかくこの説から導き出される結論としては、「黄川人は案外セッカチだった」ということでひとつ。(そんなつまんない結論かよ!)

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