今年のテーマは「超」。左手に光る結婚指輪に加え、チャンピオンリングを狙う松井選手=石川県内で
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契約最終年
ヤンキースの松井秀喜選手(34)が故郷の石川県に帰省中、本紙の単独インタビューに答え、今年のテーマを漢字一字で「超」にたとえるとともに、ヤンキースとの契約最終年となる今季、けがから復活して一皮むけた自分を見せる強い決意を明かした。 (能美・田嶋豊)
「がけっぷちの年」と位置づけて臨んだ昨季は絶好のスタートを切ったが、六月に左ひざの古傷が再発。思い描くプレーができずに苦しんだ。
支えられたのが昨年三月に結婚した妻。「家では野球の話はしない。ただいろんな部分で生活が安定し、プラス面が多かった」
ひざの不安がなくなった今季は、ヤンキースとの契約最終年。今も移籍報道が尽きないが、「もちろんヤンキースが一番自分には良いと思う。結果には毎年こだわっているが、自分のやれることをやるだけ」ときっぱり。「遠からずな数字ではあるけれど、一つの壁」という「3割・30本塁打・100打点」の達成を目指す。
チームは補強に成功。「ワールドチャンピオンには近年の中で一番チャンスが出てくる年になるんじゃないか」と話し、キャンプでのポジション争いも歓迎した。
「一年間いかに健康に過ごすか。それが大きな鍵。それができれば良い結果を出せる自信があるし、体のケアとトレーニング、体調維持をしっかりやる」。「超」の文字に強い気持ちを込め、「これまでの壁を越え、苦難を超えたい! あらゆる意味で自分を超えるんだよ。峠は越えちゃまずいけどね」と笑顔を見せた。
新しいヤンキースタジアムも完成する。「いい成績を残してワールドチャンピオンになれれば一番いい」。新たな歴史の一ページは、ゴジラの完全復活から始まる。
松井選手は五日、小松空港から帰京した。都内でリハビリと本格的なトレーニングを続け、例年より早く今月下旬から来月上旬に渡米する予定。
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