決め台詞は 「またつまらぬ物を斬ってしまった」
……なんかそんな気分。
また何年も経ってからあることないこと言われんのかなとか思うけど。
ところで、先だって何度かやっていた文章語りについてですが、何か誤解を招いてるかもしれないので言っておきますが、あれは単なる私の信念ですよ?
別に他の人に信奉してもらおうとは思ってませんから。みんなあんなふうに書くべきだとか思ってるわけじゃないですから。現実として、みんなが私みたいに書いたって仕方ない。そんなのおもろない。
じゃあ何あんな偉そうに書いてんのあんた一冊本出したからって調子に乗ってんじゃないよと思われた方もいらっしゃるでしょうけど、別に調子には乗ってないこともないですけど、それより、一冊しか出せてないってことの方が私には重いもので。正直、ほとんどコンプレックス化してる。
緑竜亭自体が、別にそんな自信作だったわけでもないし、自分の文章レベルが作家の最低ラインに届いてるかどうか、第一次選考で確かめようくらいのつもりだったんで、受賞しちゃったのはほんと青天の霹靂だよ。
そりゃ嬉しかったけど、今もそれは嬉しいですけど、何かこう素直に喜べないっていうか……投稿したきっかけがきっかけだったからなぁ……
だから、小説講座とか持たされても、胸張って「自分は小説が書ける!」とは言えないもんで、指導も中途半端になっちゃうんですよね。時間がないのもあるけどさ。
それで、自信ないからもう講座やめたいんですけど……と言ったら、先生が「でも本を出すなんて誰でも出来ることじゃないんだから、そういう人が身近にいるのは生徒にも励みになりますよ」って言ってくれたんです。
……確かにそうかもなあって。(ゲンキン)
実際、何回出しても第一次選考通過しない人もいるわけで、曲がりなりにも受賞できたってことは、私にはそれだけの何かがあるって自信持っていいのかもしれない。
それが何なのか……はハッキリわかるはずないですけど、とりあえずは文章へのこだわりかな……と思って。選評で久美先生にも褒めてもらえたし。
あれ本当に涙が出るほど嬉しかったですよ! だってあの久美先生が! かつて某新人賞で最終選考候補作全てを文章がひどすぎると酷評した久美先生が、私の文章上手いって!!
あ、今思い返しても何か泣けてきた(笑)。
だから、自分が文章書く時どういうところに気をつけてるか、こだわってるか、思いつくままに書きだしてみたわけです。いろんな文章講座の本読んだり、実際に文章書いていくうちに身についた型みたいなものを。
その中には、「受賞できるだけの何か」が隠れてるはずなんで。自分でもちゃんと見つけたいし、他の人が見つけて参考にしてくれればそれも嬉しいなと。
いっぺん全部ぶっこわしてみたら見つけやすいんだろうけどなぁ。もうガチガチになっちゃって何ともかんとも。トシだから柔軟性がない。昔はそれこそ、読んだ作品の文体にすぐ影響されてたんだけど。
あと例えば、私があの理屈で全ての文章を断罪してるとか思わないで下さい。
文章の形態なんて人それぞれですから。最低限のレベルってのはあるでしょうけど、それだって、プロだったらの話で、ネットの小説でいちいちそんなとこまで気にしません。
いや全く気にしないと言えば嘘ですけど、最重要なポイントじゃない。
私、デッサンというか人体バランスの安定してない絵が苦手で、商業誌ではそういう絵柄の漫画は基本的に買わないんですけど、二次創作の同人誌だったら別に気にしません。それより、好きなキャラが出てるとかネタがいいとかの方が優先。ヒイキの超マイナーカップリング本なんか見つけたらもうそれだけで絵なんかどれだけヘタでもどうでもいい(笑)。二次同人作品ってそういうものだと思ってるんですけど。漫画でなく小説だって同じことが言える。
昔、俺屍じゃないジャンルで、絵はすっごくヘタで、コマ割もただの四角で、字も汚いという読みづらい漫画があったんです。
でも、ネタがすごく良かった。
それ見てよしのが「同人誌のいいところは、こういう作品が読めるところだよね」って言ったんです。本当にそうだなって思いました。
商業雑誌では、そんな絵じゃどんなに話がよくても載らない。同人誌だからこそ読める作品なわけで。
その人に「あんたの絵はヘタすぎるからもっと上手くなれ」とか言うのは野暮です。本人だってそんなことわかってるでしょう。それでも描きたいことがあって、それを描いて、それを読んだ私らにその描きたいことが伝わった、で十分。
もしその人が、自分はプロになりたいんだけどこの漫画どう思う? と訊いてきたら、線をまっすぐ引く練習からはじめろと言ってやりますけどね。
橘@管理人(08/09)
七秋(08/07)
橘@管理人(08/07)
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橘@管理人(04/16)
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