拝啓、益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。
ペットブームの昨今、人間に一番近い愛玩動物として犬、猫が愛育されております。
その反面、飼主の飼育管理の無知、飼育環境の変化に伴い家族同然として飼われていたペットが無造作に捨てられたり虐待を受けたりと被害にあっております。遺棄された動物達は行政の保健センター、動物管理センターにて保護され、収容期間が過ぎれば殺処分の対象になります。
18年6月1日に50年ぶりに動物愛護法が改正されました。
目的は、動物の命をモノ扱いではなく、命あるものとしての改正でした。
しかし、実際は保護された動物たちにとっては、以前よりも過酷な状況にあります。
また、遺失物法の改正(平成19年12月施行)により、今まで拾得物の扱いで保護されていた迷子犬たちは、警察署での取扱いができなくなり、保健所にての管轄になります。
保健所では1週間の期限が過ぎれば殺処分対象になります。(現行法では4日間) 直接、持ち込まれた場合は即日、処分です。
ペットオーナーは動物を終生飼養するのが当然の飼い方なのですが、飼主のモラルの低下、或いは飼主の事情により飼えなくなった犬達は保健所に持ち込まれたり、遺棄されたりしています。
現行法では遺棄は犯罪であり、罰則も強化されています。
新法では遺棄は50万円以下の罰金、虐待は100万円以下の罰金と高額です。
動物取扱い業者に対しても取扱いが厳しく制定されました。
飼主だけではなく、動物を提供する側にも指導が行われるようになったのです。
将来、日本を背負っていく子供たちにもこの現実を直視してもらい、命の尊さを教えていかなければなりません。
核家族になってからは、家族の絆が薄くなってきていると思えるのは、自己中心的な現代社会の風潮です。最近の悲惨な事件が後を絶たないのも現実です。
この時期だからこそ、親と子の絆をもう少し考えていかなければならないのです。教育には、学校教育・家庭教育、それと地域教育があります。
子供の頃は、近所のおじさん、おばさんにも叱られたりしました。
また、誰にでも「おはよう」「こんにちは」と挨拶もしました。
それが地域教育です。その中で人に迷惑を掛けてはいけないと教えられたものです。今の社会で一番、欠如しているものです。
情操教育が徹底していれば、親子の絆、お年寄りを大切にする。他人にも優しくできる。動物たちを可愛がるし、命を大切に考える事ができる。
そう、思います。
今回の法改正はまだまだ一般の国民には浸透しておりませんし、毎日のようにペットが遺棄され殺処分されている事実を知りません。(全国で毎日約1200頭もの犬、猫が殺処分されています。その処分費用、約300億円)
そこで、多くの方々にこの現状を広く知って頂く為に、私たち動物愛護団体は今後、啓発活動・情操教育の一環として広報活動を実施致します。
賛同頂いた皆様には、自宅や町内会の掲示板に啓発活動ポスターを掲示してもらい、車輌をお持ちの方にはカーステッカーを貼ってもらい、多くの方々に啓発活動を呼びかけてもらいたいと思います。
支援企業様にも同様のお願いをして参ります。企業名をポスター・ステッカー・カレンダーなどに入れて広告宣伝活動で、ご支援に対する御礼をさせて頂きます。
「小さな命を救う」ことに支援をする方々に、素晴らしいイメージはあっても否定されることはありません。
動物愛護団体「ARK−ANGELS」(アーク・エンジェルズ)は善意の方々の基金によって運営されており、支援者、スタッフ全員がボランティアで成り立っている非営利団体です。
活動は、保健センターにて保護されている動物たちの収容期間が過ぎ、処分決定が出て殺処分対象になった動物たちや、捨てられて路頭に迷っている子達を救う事にあります。
何の罪もない元気な犬や猫たち。彼らには生きる選択肢も無いのです。
ただ、人間の勝手で捨てられたり虐待を受けたりしているのです。
彼らは人間に癒しを与えてくれます。
従順な生きもので攻撃性などありません。
人を信じて疑わない犬や猫をどうして捨てたり殺したりできるのでしょうか。
命の大切さを考えなければなりません。
1頭でも多く、不幸な動物を救います。
救済活動と啓発運動の為に必要な義援金を募る為にグッズ販売を企画致しました。一人ひとりの力が結集すれば大きな力となって、不幸なワンたちが助かります。
たとえ少しからでも結構ですので、
趣旨にご賛同頂き、どうか善意のご支援を賜りますようにお願い申し上げます。
皆様には、益々のご発展とご多幸をお祈り致します。
平成18年8月吉日
動物愛護団体
ARK-ANGELS(アーク・エンジェルズ)
代表 林 俊彦 |