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タンクローリーに加えピアノやベンツも不正輸出 9日にも社長を再逮捕
京都府舞鶴市の中古車販売会社が韓国経由で北朝鮮にタンクローリーを不正輸出したとされる外為法違反事件で、この会社が外国製の乗用車や楽器などの「ぜいたく品」を、中国経由で北朝鮮に不正輸出した疑いの強いことが8日、兵庫県警外事課などの調べで分かった。同課は9日にも、同法違反容疑で同社社長の鄭麟采(チョン・リンチェ)容疑者(50)を再逮捕する方針。同国へのぜいたく品の不正輸出が摘発された例は過去にないという。
捜査関係者によると、鄭容疑者は平成20年10〜12月、中国・大連の貿易会社を経由し、神戸港から北朝鮮・平壌の商社に、外為法で輸出が禁じられているピアノやドイツ製の高級乗用車ベンツを不正に輸出した疑いが持たれている。
鄭容疑者は神戸税関に、ピアノやベンツを中国・大連に向けて輸出すると申告していたが、実際には大連で荷揚げされた後、船で平壌に運ばれたという。
この平壌の商社は、金正日総書記の資金を管理している朝鮮労働党庁舎の「39号室」に所属する複数の貿易会社のひとつ。不正輸出されたベンツなどは、金総書記ら北朝鮮政府の高級官僚らが使用している可能性が高いとみられている。
また神戸地検は8日、朝鮮人民軍直轄とされる「朝鮮白虎7貿易会社」(平壌)に20年1月、国産の中古タンクローリー2台を不正輸出したとして、鄭容疑者を外為法違反と関税法違反の罪で起訴した。起訴事実を認めているという。
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