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早大など、リン酸鉄リチウムイオン電池搭載のEV製作
早稲田大学の紙屋雄史教授は三井造船などと共同で、リン酸鉄リチウムイオン電池を使った小型電気自動車(EV)「WEV―0 Advanced」の製作を始めた。5分間の走行に必要な充電を50秒で行える非接触型の急速充電が特徴。電池容量を最小限に抑えて、燃費向上と製造費低減を目指した。年内にも完成する。完成後、頻繁に充電するショートレンジ型EVシステムの実用化に向け、実証実験に入る。
搭載する電池は電圧51・2ボルト、容量30アンぺア時。ガソリン車のタンク容量にあたる総電力量は1・5キロワット時。正極材にリン酸鉄を採用しており、ニッケル、コバルト、マンガンなどに比較してコストが低く、発火安全性が高い。急速の充放電が可能で、早大が開発したマンガン系リチウムイオン電池搭載EVの約6分の1の時間で充電できる。 充電には電磁誘導式の非接触型急速充電器を使用する。
(掲載日 2009年06月09日)
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