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生活保護、過去最多の119万2745世帯

2009年6月5日20時13分

 3月の生活保護を受けている世帯が、過去最多の119万2745世帯(速報値)に上ることが5日、厚生労働省の福祉行政報告例で明らかになった。01年度から一貫して過去最多を更新し続けている。また、経済状況の厳しさを反映し、前年同月と比べて失業者らの受給が急増している。

 前月より1万4478世帯の増加。前年同月と比べても、7万404世帯増えていた。保護を受けている人数は、165万4612人。

 08年度の月平均は114万8766世帯(速報値)。07年度平均の110万5275世帯(確定値)を、大幅に上回った。

 世帯の類型別で見ると、失業などで保護を受けるようになった65歳未満の世帯など「その他世帯」(全体の約1割)が急激に伸びた。前年同月比の伸び率は、受給世帯数全体が6.3%だったのに対し、「その他世帯」は19.6%。夫婦とも65歳以上の高齢者世帯や傷病・障害者世帯などと比べても、突出した伸び率となっている。前年同月比の伸び率が急増する傾向は、世界同時不況が始まった昨秋以降、特に顕著だ。

 厚生労働省社会・援護局保護課によると、例年3月は失業や離婚などが増えるため、他の月より受給が増える傾向にあるというが、「雇用状況の悪化の影響が一番大きい。雇用状況がよくならないと、増加傾向は続くのではないか」と見ている。

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