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公共交通機関、利用促進に県助成 わ鉄で開催のイベントなど助成 群馬
公共交通機関の利用者増を目的に、千葉県は今年度、各地で運営する電車やバスなどの利用促進に取り組む民間団体などに対し、助成金を交付する「地域公共交通利用促進活動助成事業」を展開する。先月には「わたらせ渓谷鉄道」(本社・みどり市)で、トロッコ列車をステージに開催されたファッションショーへの助成を決定。県交通政策課は「大切な公共交通機関を未来に残す取り組みにつながれば」としている。
(中村昌史)
同課では、公共交通機関の利用促進を図るため、企業などと連携し、「エコ通勤」の普及などに乗り出すが、さらに地元の活性化などを図るため、民間団体などへの助成を決定。10万円を上限に、3団体に助成を行う予定だ。
対象は、公共交通利用促進イベントの実施や、沿線の商店街とタイアップする利用促進活動などを行う「地域に根ざした団体」。NPO法人(特定非営利活動法人)や町内会、老人クラブ、PTA、ボランティアサークルなどを想定している。
助成募集の締め切りは今月15日だが、緊急性が高く、大きな効果が期待できる取り組みには、すでに先行助成も。先月中旬には、主催者のNPO法人が資金面などの理由から中止を検討していたわ鉄のイベント「トロッコ列車ファッションショー」の引き継ぎを申し出た学校法人に助成を決定。同月31日に行われたイベントは大盛況で、県も「非常に良かった」と手応えをつかんでいる。
同課は「単にビラをまくようなものではなく、県民や地元住民の協力によるきめこまやかな取り組みが狙い」と強調。「県内の鉄道やバスは苦しい経営状況。今年度の事業はまだ小さく、取り組みもこれからだが、公共交通機関を20年、30年後にも残せるような働きかけができれば」と話している。
問い合わせは同課(電)027・223・2382。