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【政治】

『アニメの殿堂不要』 自民PTが野党に同調

2009年6月9日 朝刊

 自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム(PT)」は八日、文部科学省の事業を点検する「政策棚卸し」を行い、野党側が「アニメの殿堂だ」として批判している「国立メディアセンター」(仮称)について、建設を見送るべきだとの認識で一致した。

 同党のPTが野党と歩調を合わせたことで、二〇〇九年度補正予算に事業費百十七億円が盛り込まれた同センターの必要性があらためて問われそうだ。

 同PT文科省担当座長の河野太郎衆院議員は「不要」とした理由について「海外への発信を目的にしているが、効果予測も立っておらず、二十一世紀への投資とは思えない」と指摘。「(点検の)対象の中で最もひどい事業であり、ただちに(予算を)執行停止すべきだ」と求めた。

 「棚卸し」にはPT所属議員や民間シンクタンクメンバー、地方自治体職員らが「評価人」として参加。「不要」「民間に任せた方が効果的」「統合」「自治体に任せた方が効果的」「要改善」「継続」の六段階で評価した。同センターについては、九人の評価人が「不要」、一人が「民間に任せるべきだ」と判定した。

やめてクレー

 佐藤 正明

 

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