SMAP・香取慎吾(32)が、人気喜劇作家の三谷幸喜氏(47)が手掛ける主演ミュージカル「TALK LIKE SINGING」で、今年11月にブロードウェーデビューを飾ることが8日、分かった。SMAPは意外にも国外コンサートの経験はなく、香取にとって海外初ステージ。日本のオリジナル作品が米・ニューヨークで上演されるのも初めてで、初ものづくしの海外進出となる。
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日本が誇るエンターテイナーが、強力タッグを組んで海を渡ることになった。乗り込む先はNYのブロードウェー。ミュージカルの本場で、三谷氏が脚本・演出を担当し、香取が主演する夢舞台の幕を開ける。
香取は主演したNHK大河ドラマ「新選組!」をはじめ、映画「THE 有頂天ホテル」など6本の三谷作品に出演。さらに、音楽監督を務める元ピチカート・ファイブの小西康陽(50)もヒット曲「慎吾ママのおはロック」を作詞・作曲・プロデュースしており、気心の知れた間柄だ。
香取の舞台出演は、97年「怪談・にせ・皿屋敷」以来12年ぶり。それだけに頼もしいスタッフに支えられてのブロードウェー進出に「三谷さん、小西さんは僕にいろいろなことを教えてくれています。幕末のこと、音楽の素晴らしさ、有頂天なホテルのこと…今度はミュージカルの楽しさを、ニューヨークでたくさん教えてもらいたい」とやる気満々。三谷氏も「早くニューヨーカーたちを笑わせたくて、今は、うずうずしています」と腕まくりしている。
作品は「歌うとは何か?」をテーマにしたコメディー。主人公の青年ターロウ(香取)は、普通にしゃべることができず、いつでも明るく歌っている。不幸なことがあっても陽気に歌い、周囲から奇異な目で見られている。そんなターロウを心理言語学者ニモイ博士(堀内敬子)と精神医学者ダイソン博士(川平慈英)が治療にあたる-というストーリーだ。
劇中のセリフや歌は日本語と英語が入り交じるが、どちらの言語しか分からなくても楽しめる作品になるという。現地時間11月12日から同22日まで、いわゆる『オフ・ブロードウェー』と呼ばれる小劇場のスカーボール・センターで上演。東京公演(来年予定)も決まっているが、まずは“メード・イン・ジャパン”の笑いでニューヨーカーのハートをつかむ。