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我孫子市:旧市民会館、医療法人に売却へ 毎日新聞報道がきっかけに /千葉

 処分方法が見つからず宙に浮いていた我孫子市の旧市民会館跡地について、同市は8日、柏市内の医療法人へ売却する方針が固まったと発表した。現存する建物の解体費などがネックとなり、昨年春からの買い手公募も不調だったが、一転、解決に向かう。医療法人側は救急病院の新設を構想しており、市は議会と相談して売却手続きを進める。

 旧市民会館は、手賀沼を望む鉄筋コンクリート3階の建物で、敷地は6518平方メートル。耐震診断で使用が不可能と判断され閉鎖。市は新しい市民ホールの建設資金に充てようと昨年春、「土地代3億2000万円。建物の解体撤去費(3億円前後)は買い主負担」との条件で民間への売却を公募した。別の医療法人など4者が名乗り出たが、今年4月までにすべて断念していた。

 今回買い取りを申し出たのは、名土ケ谷病院(柏市名土ケ谷)を経営する医療法人社団「蛍水会」(山崎誠理事長)。同会は今年4月19日毎日新聞朝刊の千葉県版「売却計画、宙に浮く」という記事で跡地の存在を知り、翌日市に照会。売買に向けた打ち合わせがとんとん拍子に進んだという。今月、当初の条件通りに買い取ることを同会理事会で決定し財産譲渡申請書を市に提出。8日の市議会で星野順一郎市長が報告した。

 名土ケ谷病院はベッド数247床の病院で「救急患者を断らない」を理念に掲げ注目されている。今回の跡地にも100~150床の救急病院新設を考えているという。県の地域医療整備計画では11年度にベッド数の見直しが行われる見込みで、認可を目指している。

 星野市長は2日の定例会見で「地域医療を充実させるためにも良い話。市民のニーズに応えられるようサポートしたい」と話した。【武田良敬】

毎日新聞 2009年6月9日 地方版

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