V9戦のポスターを手にポーズを取る長谷川=真正ジム
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(7月14日、神戸ワールド記念ホール)
王者・長谷川穂積(真正)が、15日にWBA世界Sフライ級王者・名城信男(六島)とのスパーリングを予定していることが8日、わかった。ライバルであり友人でもある男との“豪華スパー”で一気に調子を上げていくつもりだ。
長谷川はこの日、神戸市中央区の所属ジムで7日に来日したフィリピンランカー2人を相手に、6ラウンドのスパーリングを行った。強烈な右フックで何度もふらつかせるなど終始圧倒した。
それでも「調子が悪い。足が全然動いてない」と不満顔だった。6日には予定外に4ラウンドのスパーを敢行するなど“不振”に悩んでいる様子。そんな絶対王者に力強い援軍が現れた。
名城とは何度も拳を交え、互いに鍛えあってきた。4月に行われた名城の挙式にも出席し「一緒に関西のボクシング界を盛り上げよう」とエールを交換している。今回はスパーで刺激し合うことで本来の動きを取り戻す糸口をつかみたい。
「KOは無理。ちゃんと言い訳も考えている」と冗談めかした王者だが、本音は違う。“世界王者最強タッグ”で、V9そして国内歴代単独2位となる世界戦4連続KO防衛を目指す。