SayKanaで使える漢字

先日リリースした、AquesTalkをMacに移植したコマンド SayKana、
かな専用といってますが、一部、漢字が使えます。
というか、漢字で助数詞を指定できます。

例えば、
$ saykana 5時30分です。

のように指定すると、
内部では次のように変換され、数値によって"フン"とか"プン"などと読みが自動的に変化するようになります。

$ saykana <NUMK VAL=5 COUNTER=じ><NUMK VAL=30 COUNTER=ふん>です。

また、「9月20日」なんてのも、ちゃんと「はつか」と読むようになってます。

助数詞として指定できる漢字と対応する助数詞の読みは次のとおりです。
年 ねん
月 がつ
日 にち
時 じ
分 ふん
秒 びょー
円 えん
回 かい
階 か'い
級 きゅー
行 ぎょー
曲 ぎょく
件 けん
個 こ
人 にん
才 さい
台 だい
番 ばん
本 ほん
匹 ひき
% ぱーせ'んと

なお、上記は、Ver.1.11のもので、仕様は変更される可能性があります。

iPhoneシミュレータで日本語入力

ネット検索していると、iPhone SDK 付属のシミュレータで、日本語入力ができると書かれているのを目にします(シミュレータでは出来ない、という書き込みもある)。

しかし、自分の環境では、いろいろやってみたのですが、日本語入力ができません。テンキーはキーボード設定でONにしても表示されないし・・・

あきらめかけていたところ・・・
判りました!!!

ハードウェアのバージョンを2.0にする
2.1でも2.2でも2.2.1でもダメです。

■まとめ
メニューの日本語化
General > International > Language で「日本語」を選択し「Done」ボタン

テンキー設定
「設定」アイコン>一般>キーボード>各国のキーボード>日本語>「テンキー」をON

ここまでは、ネット上ですぐわかった。で、今回のTips!

ハードウェアのバージョン変更
メニュー「ハードウェア」>バージョン>2.0(5A345)

これで、テンキーが表示され、日本語が入力できるようになりました。
このことが判るまで、半日を費やしました。ふぅ〜


Mac用の音声合成 SayKanaのリリース

AqusTalkエンジンをMac OS Xに移植しました。
これに伴い、コマンドラインユーティリティ SayKana をリリースいたしました。

Macには英語版の音声合成エンジンを使用するための say というコマンドがありますが、これと同様の使い方ができるようにしてあります。

これで、Mac上でも、ゆっくり声 が簡単に作れますね!

なお、私がMacに関して超ビギナーなので、作り方等に何か問題があるかもしれません。動作環境についても、OS X 10.5でしか確認しておりません。
「この環境でも動作するよ」などのコメントや意見を頂ければ幸いです。

【追記 2009/05/19】Ver.1.11 にて、OS X 10.4 や PowerPCでも動作するとの報告を受けております。

基本的に、AquesTalkエンジンですので、漢字は読めません。
ただ、今回、簡易読みモジュールというものを実装しています。
AquesTalkの入力の記号列は厳密に規定されていて、例えば「ぢ」などは「じ」と指定しないとエラーになるなど、細かい仕様が決められています。
これに対し、簡易読みモジュールによって、これらのよみ表記の制限が緩和され、また、アルファベットや数値なども直接指定できるようになっています。(簡易読みモジュールの詳細仕様はまだアップしてません。すみません)

さらには、MeCab等で漢字をカタカナに変換してから、SayKanaに送ってやれば、漢字かな交じり文を読ませることもできそうですね。


あっ、基本的にフリーウェアです。

iMacのマウスは2ボタン!?

先日、iPhoneプラットフォーム上での開発のためMacを使い始めました。
実にMacintosh Classic以来です。

文化の違いというか、Macユーザなら当たり前のことも、判らなかったり、知らなかったりします。
というわけで、これから『WindowsプログラマのためのMac開発Tips』を、気がついたことがあれば書いてみます。「そんなの常識!」と一蹴すべき記事も多いかと思いますが・・・


えっ、iMacのマウスは2ボタンなの!?

そんなの知りませんでした。右ボタンがあるなんて!

今まで、コンテキストメニューを表示するのに CTRL を押しながらのクリックでやってたのは、一体なんだったのでしょう。

ちなみに、このマウスは今のiMacについてくる純正のものです。
ただ、購入時ののデフォルト設定では、使えないようで、
マウスの設定画面で右ボタンを「副ボタン」に設定する必要がありました。


見た目もボタンが2つあるように見えないし、左右で異なるクリック感もないし、さらには、Macintosh Classic 時代しか知らない人間の先入観というのもありますし・・・気がつかないよなぁ。

実は、iMacを触り始めて5日目に、下の開発本を読んでてわかったことでした。
こんなチョットした情報だけでも、本を買って良かったと思える瞬間がありますね。


iPod shuffleのイヤホンを取り替える(PHILIPS SHE9700編)

第3世代のiPod shuffle 、純正のイヤホンのケーブル途中についているコントローラでしか操作できないんですよね。
3rdパーティのイヤホンが使えないってこと!?
というわけで、スピーカードライバー部分を、お気に入りのPHILIPS SHE9700に付け替えてみました。

今回の交換(改造)作業のきっかけとなった動画です。まずはこれを観てイメージをつかみます。



上の動画では、iPodのイヤホンの分解を、簡単に手で行ってましたが、私の場合はそうはいかず、ラバーとの境に円周状にカッターをあててはずしました。こちらは、もう使わないのでかなり乱暴に作業できます。

SHE9700側は丁寧に分解します。
まずは、ケーブル根元側のL/Rが印刷されていた部品をはずします。
接着しているだけですので、カッターで丁寧にこじ開けます。下側(イヤホンジャック側)から開けていくと良いようです。


こじ開けるとケーブルが見える。
千枚通しなど先のとがったもので接着剤を丁寧に取り除き、ケーブルが抜けるように。

次に、ドライバー部分を2つに分割。ここも接着してあるだけなので、円周状の切れ目にそって軽く数箇所カッターの刃をあてていく。刃を深く差し込まなくてもOK!


ドライバー部分が2つに分かれた。


根元側からコードを引いてから・・・


スピーカ(?)側に引き抜く。


半田こてで配線を外す。あとで極性が逆にならないように、コードの色とユニット側の色を記録しておくこと。
ちなみに、配線コードの色は iPodとSHE9700で同じでした。
 Green: Left
 Red:  Right
 Clear:Common



コードの先端部分で切断。この金属部品は再利用します。



ニッパーで軽くおさえながら、コードを引き抜く。接着剤がついているので簡単ではありません。途中でコードが切れてしまっても、精密ドライバー等でこじりながらなんとか再利用できるようにします。


分解したiPhoneのコードの先端に金属部品を装着。
おっと、その前に!!!
ケースにコードを通しておくことを忘れないこと。
コードと金属部品は瞬間接着剤で固定します(先端側のみ)。


ユニットとコードを半田付けします。クリア色のコードは、ユニットの緑側です。
あとは、組み立てるだけ。


2つに分割したドライバー部を接着剤で再度くっつけます。
下側に切れ込みが一箇所ありますので、向きはこれにあわせればOK。

コードが切断されないように、コードが顔をだしている部分にも接着剤を詰めておきます。こちらは柔軟性のある接着剤を使用しました。
同時に最初に外したL/Rの印刷された部品を接着。

はみ出した接着剤をシンナーでかるく拭き取って・・・
PHILIPSのロゴが消えかかってしまいました。
ちゃんと前もってマスキングしておけば良かった。

もう一方も同じように作業して・・・
ドライバーは左右で形状が異なりますので、片方づつ作業したほうが間違いがないです。

Shuffleイヤホン交換改造
はい、完成。
ケーブルとドライバーの色が合っていませんが、気にしない。

お約束:リスクがありますので、もしチャレンジされる場合は自己責任で。
calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2009 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recommend
ディジタル音声処理
ディジタル音声処理
古井 貞煕
音声合成のしくみ勉強をするなら、最初の本としてお勧め。
recommend
日本語 発音アクセント辞典
日本語 発音アクセント辞典
NHK
辞典としてだけでなく、巻末のアクセントに関する解説が知識として役に立ちます。
recommend
音声符号化
音声符号化
守谷 健弘
CODECの本ですが、音声合成でも実用的なテクニックが満載
recommend
SONY MDR-CD900ST
SONY MDR-CD900ST

普段これで開発しています。
recommend
recommend
recommend
YAMAHA パワードモニタースピーカー HS50M
YAMAHA パワードモニタースピーカー HS50M

普段使ってるモニターSP
links
profile
search this site.
others
mobile
powered