「新型インフルエンザ」報道 09年5月17日
その2 その3
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「渡航歴なし」に保健所も困惑
新型インフルエンザかどうか詳しい検査をする目安になっていた海外への渡航歴。
16日、渡航歴のない高校生の感染が判明したことで、全国の自治体からは困惑の声があがっている。
これまで全国のほとんどの保健所では、本人や家族などがメキシコや米国、
カナダなどの発生国を最近訪問したことがあるかどうかを新型インフルエンザを疑う目安にしていた。
インフルエンザの簡易検査だけでは、季節性のインフルエンザ(A香港型とAソ連型)と区別ができないためだ。
しかし今回の事態を受け、神戸市の周辺の自治体はこの日、相次いで遺伝子検査の実施基準を改め、
奈良県は簡易検査で「A型陽性」の場合、過去7日以内に神戸市内に足を踏み入れたかどうかを条件に加えた。
大阪府や京都市では、渡航歴の有無に関係なく、A型陽性なら全員に遺伝子検査をすることにした。
ただし、どの保健所もコストや人員の問題から、検査の限界を口にする。
1日平均100人超がインフルエンザと診断されている千葉県の担当者は「人員や機器の余裕がない。
渡航歴のない人の検査で機器を占有すると、一番警戒すべき渡航歴のある人の検査に支障が出る」と指摘。
東京都の担当者も「発熱患者すべてに遺伝子検査をするには、時間的、人員的に困難」と話した。
(引用終わり)
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読売新聞の記者が意識していたのかどうかは分からないが、この記事には非常に重要な情報が書かれている。
それは、渡航歴のないインフルエンザ患者のウィルスに遺伝子検査を施してるのは関西の府県だけである、という情報である。
これが非常に重要な情報である理由は、
兵庫県・大阪府を中心とする関西だけで新型インフルエンザ患者が多数発生している理由を
5月17日現在において合理的に説明できる唯一の情報だからである。
にもかかわらず、5月17日現在この情報はほとんど報道されていない。
確認した限りでは新聞では読売新聞だけある。
読売新聞にしても、遺伝子検査の有無を患者数の地域的偏在の理由として書いているわけではない。
テレビに至ってはまったく報道されていない。
では、なぜこの情報がほとんど報道されないのだろうか。
今の時点で飛躍したことは言えないが、すでに某巨大掲示板では