【北陸発】晴れのちオタマジャクシ? 七尾、白山で『降ってきた』2009年6月9日
目撃相次ぐも真相は謎六月に入り、石川県の七尾市と白山市で「オタマジャクシが空から降ってきた」との報告が相次いだ。原因は分からず、市民らは戸惑っている。 始まりは四日夕、七尾市中島市民センターの駐車場だった。居合わせた男性職員(52)は「ポンポンポンと音がした。見上げると小雨に交じって二、三センチのオタマジャクシが降ってきた。二百平方メートル以上に百匹近くが散らばった」と証言する。初めての経験という。 二日後の六日朝、今度は白山市の駐車場で、二、三十匹のオタマジャクシが死んでいた。車に死骸(しがい)がついていた女性会社員(47)は「高い所から落ちたようにつぶれていた。気持ち悪い」と話す。 どちらも近くにオタマジャクシのすむ田んぼがあった。いたずらで上から落とせるような高い建物はない。 魚を空から降らせることがあるという竜巻。金沢地方気象台によると、竜巻が起きるような気象条件ではなかった。そして「ほかの似た体積の生物が見つからないのも疑問」と否定した。 地元では「くわえていた鳥がこぼした」との推測も。しかし、日本野鳥の会(東京)は「オタマジャクシは鳥にとってまずい食べ物。栄養価も低い」と否定的。 では、オタマジャクシが空を飛ぶ可能性について、いしかわ動物園(石川県能美市)は「当然、飛ばない」。真相は謎のままだ。 (報道部・福田真悟)
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