【ロンドン=岐部秀光】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が8日発表した2009年版年鑑で、中国の08年の軍事費が英国、フランスを抜き、米国に次いで初めて世界2位となったことが明らかになった。
中国の軍事費は推定849億ドル(約8兆1500億円)と前年に比べて10%増えた。過去10年で3倍になるなど高いペースで拡大し、世界全体の軍事費の5.8%を占める規模となった。年鑑は「中国の軍事費は大国志向を背景に経済成長とほぼ並んで増えている」と分析した。
米国もブッシュ政権下で軍事費が拡大。08年は世界全体の41.5%を占める6073億ドルに達した。イラク、アフガニスタン両国における米軍の戦費は累計9030億ドルに達したという。
(08日 22:36)