検索オプション


ここから本文です

ダライ・ラマ14世「パリ名誉市民」中国の反発必至

6月8日11時10分配信 サーチナ

 ベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)パリ市長は7日午後、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に「パリ名誉市民」の称号を与えた。中仏両国は、昨年末の仏サルコジ大統領とダライ・ラマ14世との会談以来、関係悪化が続いており、今回の措置が新たな「火種」になる可能性もある。新浪網をはじめ、多くの中国メディアが8日付で報じた。

 ドラノエ市長は、「名誉市民の称号授与はパリ市独自の提案で、フランス政府主導ではない。干渉問題は存在しないし、信仰を放棄という問題もない。挑発を試みているわけでもない」と表明、中仏関係に影響しないものとした。フランスメディアの扱いも小さく、同日のトップニュースには、ロジャー・フェデラー(スイス)選手のテニス全仏オープン・男子シングルス優勝や、米オバマ大統領の訪欧、欧州議会の選挙関連のニュースなどが大きく取り上げられた。

 しかし中国では、同市の「名誉市民」授与への反発は大きく、秦剛中国外交部報道官も2日、「中国は外国の要人とダライ・ラマ14世とのいかなる形式での接触にも反対する」との方針を示しており、在仏中国人団体約23団体も同日、「中国国民や在仏中国人の感情を尊重するように」との抗議の共同書簡を送るなど、反発の動きも広がりを見せている。同市による授与「強行」で、中仏関係の悪化は不可避の様相を呈している。(編集担当:金田知子)

【関連記事・情報】
中国外交部「核問題、エールフランス機の事故について」 (2009/06/04)
外交部 デンマーク首相のダライ・ラマ会見に強い抗議 (2009/06/02)
ゴタゴタ終焉?シラク前大統領「中国は世界の大国」 (2009/04/29)
中国報道「また人権?」ダライ・ラマ14世の批判受け (2009/04/24)
ダライ・ラマが来日、08年ラサ暴動の死刑判決を批判 (2009/04/22)

最終更新:6月8日12時49分

サーチナ

 

この話題に関するブログ 9件

主なニュースサイトで ダライ・ラマ14世 の記事を読む

ブログパーツ

海外トピックス

主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。