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【千葉】

銚子の市立病院問題 社団法人と連携へ 市長が方針 選定委員会は存続

2009年6月9日

 銚子市立総合病院の休止問題で、野平匡邦市長は八日に開会した市議会六月定例会で、市立病院の新たな経営主体の決定に際し、地域の医療問題に取り組む東京都千代田区の社団法人「地域医療振興協会」(会長・高久史麿自治医科大学長)と連携する方針を初めて明らかにした。 (竹内章)

 先月十七日に当選した野平市長は、所信表明演説で「私が取り組む最優先かつ最大の課題は、市民病院の再生だ」とあらためて強調。さらに、診療と経営主体を明確に分ける方式を主張し、それぞれが明確に責任を負う構造が必要不可欠であると訴えた。

 その上で、市立病院の経営主体決定に際しては以前から協力を求めていた団体として、同協会の名を初めて公表した。「積極的な連携により、病院再生を実現させたいと考えている」と述べた。

 同協会は、僻地(へきち)医療の充実などを目的に、一九八六年、自治医科大OBを中心に設立された。野平市長は選挙前から接触し、同協会に協力を求めていた。

 一方、前市長が設置した市立病院の指定管理者を選ぶ選定委員会については「公募団体の審査が継続中で、まずは再開をお願いしたい。その審査選定の結果を踏まえ、対応したい」と述べ、選定委を存続させる意向だ。

 病院再開の時期に関し、野平市長は先月末の定例会見で「今後要する時間を想定すれば、早くても来年度初めのスタートという目標でいくしかない」と語り、来年四月をめどにする考えを明らかにしている。

 

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