宮城の禁煙意欲空回り 製薬会社調査
禁煙意欲の高さは全国で上位だが、禁煙に成功する人の割合は低い。宮城県内の喫煙者のそんな傾向が製薬会社ファイザー(東京)の全国調査で分かった。
県内の調査対象者は154人で、うち50人が過去1年間に禁煙に挑戦した。挑戦率は32.5%で全国6位だった。
たばこ対策にも積極的で、法律による公共施設の完全禁煙化の賛成意見は34.4%と4位だった。
実際に禁煙に成功した人は50人中10人。成功率は20.0%でワースト7位だった。
全国的には、禁煙の挑戦率は沖縄の43.2%がトップで島根、広島、愛知、愛媛の順。成功率は静岡の47.1%を筆頭に長崎、福井、群馬、兵庫と続き、「西高東低」の傾向がうかがえた。挑戦率と成功率の全国平均はともに27.8%だった。
調査では、ニコチンの依存度が禁煙の成否を分けることが確認された。ニコチン非依存症者の禁煙成功率が48.4%だったのに対し、依存症者は22.8%だった。禁煙の失敗理由として、「禁煙中のイライラに耐えられなかった」「喫煙でストレスを解消したかった」を挙げる人が多かった。
禁煙を考えるきっかけでは「たばこの値上げ」(60.1%)が最多を占めた。1箱500円になれば半数以上、1000円では8割の人が禁煙すると答えた。
調査は全国の喫煙者9400人を対象に3〜4月、インターネットで実施し、回答結果を都道府県別に比較した。回答率は74.9%。
2009年06月09日火曜日
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