【ワシントン=米山雄介】オバマ米大統領は13日、2月中旬に成立した景気対策法に基づき、高速道路の建設など2000件の公共事業に着手したことを明らかにした。大統領は「予定より早めで、予算の範囲内に収まっている」と指摘。雇用情勢が悪化するなか、景気対策として予算の効率的な前倒し執行に取り組んでいる姿勢を強調した。運輸省での会合後、記者団に語った。
大統領は景気対策法の成立以降、連邦政府と州政府の協力により「わずか41日間で2000件の計画を承認した」と表明。「事業の一部はすでにスタートし、夏までにさらに多くの計画が実行に移される」と景気対策の早期執行を公約した。
米下院運輸経済基盤委員会が公共事業の執行状況についてまとめた報告書によると、連邦政府は景気対策法に盛り込まれた高速道路の建設・補修費のうち、1割強に相当する約34億ドル(約3400億円)の支出を3月下旬までの約1カ月で承認した。(12:03)