政府の経済財政運営の基本方針となる「骨太方針2009」の素案の全容が明らかになった。焦点の財政健全化目標について、20年代初めに国・地方の債務残高の国内総生産(GDP)に対する比率を「安定的に引き下げる」ことを基本目標に設定した。基礎的財政収支の赤字をGDP比で、14年を待たずに「半減」させる目標も提示。従来は「11年度」としていた黒字化は「10年以内」に先延ばした。
骨太方針の素案は政府が9日の経済財政諮問会議(議長・麻生太郎首相)に提出。与党との調整を経て、23日に諮問会議として正式決定する。麻生政権にとって初めての骨太方針で、今秋までに行われる次期衆院選の事実上のマニフェスト(政権公約)となる。
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