スポニチ大阪

サブカテゴリー

長谷川よ具志堅を超えろ!7・14神戸WBC世界戦

スパーリングを開始した長谷川

◆ 阪神・金本「2011年にも届く日本記録の更新を期待」 ◆

 アニキの金言に世界王者が揺れた。長谷川は8日、神戸市内のジムでフィリピン人パートナー2人とのスパーリングを開始。9度目の連続防衛に挑む日本のエースには海外防衛や2階級制覇のビッグプランが浮上するが、4月に会食した阪神・金本知憲外野手(41)から世界王座の連続防衛13度という日本記録の更新を期待されてグラリ。2011年にも届く14度の金字塔へ、意欲を示し始めている。

◆ 今回9度目の防衛戦 ◆

 果てしなく遠かった日本記録を視界にとらえた。世界初挑戦奪取が2005年4月。以来防衛を積み重ね、今回9回目を迎えた。順調に消化すればことし中に2ケタ、年3試合ペースなら来年中に13度に達する。

 WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高が1977年から4年がかりで達成した日本記録、13度。ベルトを失えばただの人、よって目前のリング以外に惑わない。それが王者だ。とはいえ、あと2年足らずで更新できるなら意欲もわく。
 4月、旧知の金本と会食した際の言葉が重かった。「海外防衛も2階級制覇も、13回を塗り替えてやった方がかっこいいぞ」。連続フルイニング出場試合、連続出場イニングの世界記録を更新中の鉄人からの提案。イチロー(マリナーズ)が張本勲の日本プロ野球記録3085安打を更新した時期でもあった。

 同じ神戸から羽ばたいたアスリートの躍進を引き寄せて考えた。「自分の時も、イチローさんが張本さんを抜いた時のように盛り上がってくれますかね?」。海外防衛も2階級制覇も大きな夢だが「13回までもう折り返してますからね。揺れてます」と長谷川以外に許されない悩みを吐く。
 最近、よく口にするフレーズがある。「やっぱり1番にならないと。2番じゃ意味がない」。減量苦もありまだ断言はできない。しかし具志堅超えを具体的に感じ始めていることも、事実だ。

◆ WBC世界バンタム級タイトルマッチ ◆
(7月14日、神戸ワールド記念ホール)
王者
長谷川穂積
(28・真正)
<12回戦> 同級4位
ネストール・ロチャ
(26・米国)
26勝10KO2敗 21勝7KO1敗

[ 2009年6月9日付 ]

PR

ニュース一覧

大阪企画特集
クイックアクセス
スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲