白鵬、千代大海も受けた…相撲協会２回目の抜き打ち尿検査

抜き打ち尿検査を終え、引き揚げる力士ら

　日本相撲協会は８日、東京・両国国技館の相撲診療所で大麻や覚せい剤などの違法薬物をチェックするため、力士、親方、行司らを対象にした２回目の抜き打ち尿検査を実施し、横綱白鵬や大関千代大海ら５部屋の１０３人が検査を受けた。

　対象は九重、出羽海、放駒、片男波、宮城野部屋。前回同様に各部屋には２日前に実施が通告された。検体はこの日のうちに専門の検査機関である三菱化学メディエンスに運ばれ、約２週間で結果が判明する。白鵬は実施方法などが疑問視された昨夏の簡易尿検査を引き合いに出し「前回とは違う。（検査方法は）間違いないでしょう」と述べ、千代大海は「クリーンだと分かってもらえれば、力士は堂々と相撲を取れる」と話した。

　今回は検査を担当する生活指導部特別委員会の親方のほか、外部有識者で元日体大学長の塔尾武夫委員と日本プロスポーツ協会副会長の山口弘典委員も立ち会った。

　大麻事件に揺れた相撲協会は全協会員を対象にした初の抜き打ち尿検査を実施。４月２２日に行った１回目の検査では受検した１０３人全員が陰性だった。検査は全協会員の検査が完了するまで継続される見通し。