韓国のメタン濃度深刻、日中と世界平均も上回る
気象庁気候変化監視センターは8日、世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センターが先ごろ公表した報告書を分析した結果、韓国、日本、中国の北東アジア3カ国比較(2007年ベース)で、韓国のメタン濃度が最も高かったと明らかにした。
2007年の韓国のメタン濃度は1891.5ppb(ppbは10億分の1)で、韓日中平均濃度(1867.1ppb)より24.4ppb、全世界平均(1789.0ppb)との比較では102.5ppb、それぞれ高かった。国・地域別でみると、隣接国の中国(1841.5ppb)と日本(1868.3ppb)はもちろん、オーストラリア(1733.0ppb)やハワイ(1795.9ppb)よりも高い水準となっている。1999〜2007年の韓国の年平均メタン濃度増加値は2.0ppbで、ハワイ(1.9ppb)より0.1ppbポイント高い。
センター関係者は、韓国をはじめ北東アジアのメタン排出が深刻なレベルだということが明らかになったと指摘。2013年ポスト京都議定書時代に備え、汎国家的な気候変動対応で有利なポジションを先占するため、体系的で戦略的な温室効果ガス削減対策が必要だと話した。