2009年6月8日20時45分
大阪府は8日、大気中の二酸化窒素(NO2)と浮遊粒子状物質(SPM)の測定値が、08年度に初めて府内の全測定局(約100カ所)で国の環境基準を達成したと発表した。全局達成は国が大気の環境基準を設けた73年以来。府環境管理室は「石油価格高騰による自動車利用の減少、ハイブリッドカーの普及などが影響した」とみている。
NO2は一般環境大気測定局(一般局)66局と自動車排出ガス測定局(自排局)38局の計104局で、SPMは一般66局と自排35局の計101局で測定され、いずれも08年度は環境基準を下回ったという。
環境省によると、自動車NOX・PM法の対象地域である東京や愛知など8都府県で、これまで全域で環境基準を達成したのは三重県(04年度)と埼玉県(07年度)。